「南薩」として親しまれた鹿児島交通の鉄道線は、1984年に全廃されてしまいましたが、最後まで機械式の古い気動車が活躍していました。 かつては国鉄鹿児島本線経由で伊集院から西鹿児島駅まで乗り入れていました。 >>>写真をクリックしてください。>>大きな写真へ <INDEX> 現役時代の様子 廃止後の様子 現役時代の様子
伊集院駅・発車待ち。
鹿児島交通です。「南薩」といったほうが通りがいいかもしれません。 薩摩半島の西側を通り、伊集院と枕崎の間を結んでいました。 ずっと以前はほかにも支線がありましたが、残念ながら私は知りません。
伊集院駅。
伊集院駅で発車を待つ、加世田行きの列車です。 2両編成ですが、向こう側の気動車は機械変速式で総括制御が出来ませんから、どちらにも運転士が乗っており、タイフォンの音を合図に人力で協調運転します。
加世田付近。
加世田駅付近を走る単行の気動車です。 一部直通列車もありましたが、ダイヤ上も乗客の流れも加世田を境に南北に分かれていました。 すでにこの当時、鹿児島市内へはバスのほうがずっと便利でした。
加世田駅構内。
昼下がりの加世田駅の構内で休む気動車群です。 7月の暑い夏の日でしたが、クーラーとは全く縁のない車両ばかりです。 車庫のかげに覗いている蒸機は、鉄道廃止前に一時動態保存の話もありましたが、すでにこのときも真っ赤に錆びていました。
加世田付近。
加世田付近を走る、機械式のディーゼルカーです。 1983年の5月初めの事で、このあたりでは早植えの稲がかなり大きくなっています。
伊作付近。
最後まで現役だった気動車のうち新しい方の、キハ300タイプです。 新しいとは言っても、同タイプの国鉄キハ10の方は廃車が進み、このころはほぼ絶滅状態でした。
伊作付近。
末期の鹿児島交通の顔、といえばこの車両。 丸い顔つきの機械式気動車、キハ100タイプです。 当然ながら国鉄では同タイプはとっくの昔に現役を引退していました。
伊作付近。
長くて大きな車体を左右に揺らしながらやって来る姿は、どこかユーモラスでもありました。 この103号は、今では加世田の記念館に保存されています。
薩摩湖付近。
どこか鬱蒼とした松林の中を走る、302号です。 この線は薩摩半島の西岸を走りながら、車窓から海が見える場所はありませんでした。 しかし砂の上の松林、というのは海岸的な風景ではあります。
伊集院駅。 2006年6月11日追加
国鉄との接続駅・伊集院で発車を待つ列車です。 早朝の始発列車はまだ乗客もまばらでした。
キハ103 。 2006年6月11日追加
旧式の機械式気動車ながら、同線では最後まで活躍していたキハ103です。 とは言え、車体のあちこちに傷みも多く、塗装が剥がれかけた部分もありました。
薩摩湖 。 2006年6月11日追加
薩摩湖駅を後にする列車です。 ホームも線路もほとんど砂ばかりです。
薩摩湖 。 2006年6月11日追加
松林と砂浜の駅、といった感じの薩摩湖駅です。 休日の早朝の列車では、乗降客も見られません。
伊作付近 。 2006年6月11日追加
伊作付近の田んぼの中を走るキハ301号です。 すでにこの頃は国鉄でも見られなくなったキハ10タイプの気動車です。 が、南薩では「新しい方」の車両でした。
伊作付近 。 2006年6月11日追加
伊作付近を走るキハ103です。
伊作付近。 2006年6月11日追加
伊作付近の風景です。 5月の初めのことで、まだ田植えは終わっていません。 が、湿っぽく暑い一日でした。
鹿児島交通・薩摩湖駅。
2006年6月18日追加
鹿児島交通、朝の薩摩湖駅です。 砂浜の上の駅で、ホームと駅前の境は、砂の上に立てられた枕木だけです。
かつての主役?。 2006年6月18日追加
鹿児島交通の中心駅、加世田の構内に放置されたダブルルーフの車両です。 残念ながら傷み放題で、もはや「車両」と言えるかどうかは疑問です。
鹿児島交通・加世田駅構内 。 2006年6月18日追加
ホームの外れに停めてあるキハ104です。 同型のキハ103はこの日も走っていましたが、104のほうは少なくとも数日は走っていない感じの状態でした。
加世田駅構内 。 2006年6月18日追加
ローカル私鉄の割には長いホームの向こう側には何両もの気動車が休んでいます。 台風の災害により運休区間が長く、たくさんの車両も持て余し気味でした。
加世田駅構内 。 2006年6月18日追加
何本もの留置線のある加世田駅構内です。 昔、路線が多かった頃の賑わいを彷彿させます。
加世田駅構内 。 2006年6月18日追加
キハ103と同型の102号です。 この角度から眺めると、随分長い車体に見えます。 稼動しているようですが、本日は出番はなしの模様でした。
加世田駅構内。 2006年6月18日追加
駅改札を出て、ホームに向かう途中の視点です。 骨董品と言ってもいいキハ07タイプの気動車がたくさんいます。 しかもどれも稼動可能なふうに見えました。
南薩・鹿児島交通・加世田駅。
2006年10月29日追加
鹿児島交通加世田駅です。 大きく「廃止反対」の文字が見えますが、すでにこの時は廃止が決定的でした。
南薩・鹿児島交通・蒸気機関車。
2006年10月29日追加
錆び止めを掛けられているのか、ただ単に錆びているだけなのか、真っ赤な姿の蒸気機関車でした。 一応当時は「保存対象」とされていたようでした。
南薩・鹿児島交通・加世田駅。
2006年10月29日追加
蒸気機関車、機関庫、給水等など蒸気時代の姿が残った加世田駅でした。 今ではすっかり姿を変えていますが。(最近の姿は下のほうをご覧ください)
加世田駅。
2008年7月27日追加
広い加世田駅の構内です。 現役の車両の他にも、朽ち果てた車両や単に解体されていないだけの残骸も多数見られました。
加世田駅。
2008年7月27日追加
蒸機も何両かいましたが、下の写真のさび止めを掛けられた(?)やつと比べると、こちらは格段に状態が悪く、本当に「置いてあるだけ」と言う感じでした。
加世田駅。
2008年7月27日追加
荷物車仕様に改造された101号。 いつでも走れるほど状態はよかったと記憶していますが、残念ながら本線上でお目にかかったことはありませんでした。
加世田駅。
2008年7月27日追加
加世田駅に集う鹿児島交通の気動車群です。 すでに動いていないと見られる車両もありましたが、何両も揃うとなかなか壮観でした。
加世田付近。
2008年7月27日追加
加世田駅北方を走る列車です。 ちょうど5月の連休のこと。 麦秋と田植えの稲がかなり早い南九州の風景でした。
伊作付近。
2008年7月27日追加
朝の気動車がやってきました。 この日は古い機械式の100型と新しい(と言ってもキハ10タイプですが)液体式の300型が交互に走っていました。
南薩・鹿児島交通・薩摩湖。
2006年10月29日追加
鹿児島交通薩摩湖駅、廃止直前の賑わいです。 ゴールデンウィークの期間中、朝の列車は駅のつくりに似合わない観光の下車客で溢れていました。
伊集院駅。
2008年8月3日追加
伊集院駅に停車中のキハ302号です。 のどかな風景が似合った気動車も、長い国鉄鹿児島本線のホームに出てくると、ちょっと寂しくぽつんと1両、といった感じでした。
加世田付近。
2008年8月3日追加
加世田駅付近です。 塗装色のせいもあるのか、鹿児島交通のキハ100形は随分と大柄な感じがしました。
加世田駅構内。
2008年8月3日追加
下の方にあるのと同じ写真のアップです。 かつての中小私鉄の車庫の片隅では、必ず見られたような風景?
加世田付近。
2008年8月3日追加
(確か)加世田付近です。 正面は屋根まで塗り上げのためか、国鉄キハ10系とはやや印象が異なるキハ300型です。
加世田駅構内。
2008年8月3日追加
加世田駅構内に停車中のキハ303号です。 それより気になるのは後ろの方に居る(放置してある?)支線用の小型気動車ですが、これしか写真がありません。 今から考えると惜しいことをしました。 廃止後の様子
枕崎駅(1)。2005年6月
2010年6月20日リニューアル
枕崎駅のホームに佇む(といっても短い折り返し時間ですが)単行気動車です。 屋根上のベンチレータが撤去されたため、いやにすっきりしたスタイルになってしまいました。 以前はホーム手前側には鹿児島交通の気動車が発着し、本来こちらが本家でした。
枕崎駅(2)。2005年6月
2010年6月20日リニューアル
こうしてみると結構広かった枕崎駅の構内です。 古い駅舎もそのまま使用されています。 ただ、今では構内は殆どバスと自家用車の駐車場になってしまいました。
枕崎駅(3)。2005年6月
2010年6月20日追加
辛うじてJR側だけが生き残っている枕崎駅です。 写真の配置からわかるとおり、かつては南薩がメインでした。
枕崎駅(4)。2005年6月
2010年6月20日追加
鉄道が来なくなった駅ですが、ターミナル機能は残っているため外装もリニューアルされていました。 バスの行き先は「知覧」や「伊集院」。 かつての南薩時代の名残です。
枕崎駅(5)。2005年6月
2010年6月20日追加
こちらは枕崎発、加世田・薩摩湖経由の伊集院行き。 ということで、南薩・鹿児島交通の鉄道をそのまま引き継いだ路線バスです。 朝の通学バスなのですが、これ1台で十分?
加世田ターミナル。2005年6月
2010年6月27日リニューアル
2005年6月の訪問です。 旧加世田駅の跡地はかなり広く、正面はバスターミナルになっています。 国道から入りターミナルの正面タクシー乗り場付近には、かつての南薩の蒸気機関車が手入れされて展示してありました。
加世田ターミナル。2005年6月
2010年6月27日リニューアル
屋外の展示機は蒸機のほかにも、やや離れた後方にディーゼル機が置かれています。 蒸気の傍には加世田の駅名票もあるのですが、何故か隣駅名は片方しか書かれていません。 終点の駅ではなかったのですが。
加世田ターミナル。2005年6月
2010年6月27日リニューアル
機関車、駅名表のほか腕木信号機も並べられた傍らには、花が植えられ、毎日の手入れもよくされているようです。 鉄道駅はなくなりましたが、現在もバス・タクシーの重要な拠点となっています。 後方のバスターミナルは、薩摩半島一円のほか、鹿児島市内や鹿児島空港高速バスも多数発着しています。
加世田ターミナル。2005年6月
2010年6月27日リニューアル
こちらはやや後方に鎮座するディーゼル機です。 これも手入れがされているようで、保存状態は良好です。 ここまでされていると、ついでにタラップを付けて車内が見られるようになっていれば、と思うのですが。
記念館。2005年6月
2010年6月27日リニューアル
バス待合室の後方に、車両展示館がありました。 本来の鉄道車庫は、確か廃止後に台風で大きく崩壊してしまったはずなのですが、写真で見るとかなり現役当時の姿に忠実に復元されているようでした。
記念館。2005年6月
2010年6月27日リニューアル
展示館にある、103号です。 鉄道線の最後まで現役として活躍していた古い気動車は、全国でも最後まで残っていた機械式のディーゼル車です。
記念館。2005年6月
2010年6月27日リニューアル
敷地レイアウトのイメージとしてはこちらが裏側なのですが、「鹿児島交通記念館」の案内票と喫茶室「ぽっぽ亭」の造りは、こちら側の方が立派です。 どちらが正式な入り口なのでしょうか。 ただ残念なことに、月曜日の朝8時台のことで、訪問時は営業していませんでした。
記念館。2005年6月
2010年6月27日リニューアル
カトーのバッテリーカーがいました。 更に奥には、屋外に展示しているのと同様のディーゼル機もいます。 いずれも保存状態は、非常に良好のようです。
記念館風景。2005年6月
2010年6月27日リニューアル
新しい造りの記念館ではありますが、よくよく眺めると、車両以外にも鉄道時代の「遺物」と思われるガラクタ類(?)がいくつも置かれているのが見られました。 整理されてはしまいましたが、時間があれば何か新しい「発見」が出来るかもしれない旧加世田駅構内です。
伊作駅跡。2005年6月
2010年6月27日追加
かつての伊作駅跡です。 廃止後の訪問時は、バスの停留所になっていました。 すでに鉄道駅の建物はありませんが、敷地をよくよく観察するとかつての駅構内配置を思わせる跡が残っていました。
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