■広島電鉄3500型軽快電車 2007年11月4日。 広島電鉄3500型、といえば、元祖「ぐりーんらいなー」こと「軽快電車」です。 実車の登場が1980年の夏。 試運転中のトラブル対応の後、当初の2か月遅れで12月より運転開始。 しかし初日にまたまたトラブルで暫くブランクの後、1981年から本格的に運転を開始しました。 といっても、1編成しかない試作車ですから、大活躍、というほどでもありませんでしたが。 幸い実車を見ることができるので、雑誌に掲載された図面を元に直ちに製作着手。 おおよそ2か月ほどで、広島駅近く、猿候橋にあった模型店のレイアウトで試運転をさせて頂きました。 別掲載の105系と言い、当時はよく短期間でここまで持って行けた(完成度は別にして)と、今から考えると驚きです。 全くもって、いかに学業をサボっていたかがよく分ります。 それはさておき。 今では窓ガラス、スカート、方向幕など小物を取り外してしまい、不完全な姿で廃車待ち状態ではありますが、一応紹介を。 車体は床板、屋根上、台車に至るまで全部プラ板からの切り出しです。 台車と言っても、実物は路面近くまでカバーで覆われていて、おまけに軸受けが車輪内側にあるため、全く見えません。 というわけで、台車は実は車軸を支えるだけのただの「枠」でゴマカシです。 連接車と言えば、モーターをどこに入れるかが悩むところ。 大きな窓のため、実に目立ちます。 この車両は連接部が剛体幌となっているため、目立たないようにとの思いで片側のホロ内に収納しました。 しかし、軸間のきわめて短い2軸台車のギヤボックスの上にモーターが直接乗っている構造で、これが車体から独立しているため、安定性が悪いことこの上なし。 直線を定速運転時はともかく、加速減速時には幌が前後に傾いてしゃくる感じになるし、カーブでは派手に脱線転覆するし、と散々でした。 パンタグラフを自作する技術とノウハウは持ちあわせていなかったため、これだけは大学の仲間のMさんに製作提供していただき、やっとまともな姿になりました。
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