ヨーロッパ方面に遠征開始、ということで、年賀状の題材としても初めて海外の新車を採用しました。 走行風景は、何となくこんな感じかな、というイメージです。 ■年賀状1996年 <フランス国鉄SNCF TGV−DUPLEX> 初めて海外の車両を題材に取り上げました。 これまではひたすら日本国内の新車からの選定だったのですが、前年の正月、夏と連続でヨーロッパ方面を訪れたせいか、無性に海外の車両を選んで見たくなりました。 ちょうどデュプレが登場したのもタイムリーだったかもしれません。 編成を全部入れたい、スピード感も出したい、ヨーロッパ的な風景にしたい、でも手は抜きたい、とちょっと欲張った結果のデザインです。 実物では、これほど急なカーブを曲がることはないでしょうか。アップダウンが激しい線形の南東線のイメージですが、少々模型的ではあります。 風景は、ヨーロッパの農業国、フランスのイメージで一面の麦畑のつもりですが、少々手を抜いて版木への彫刻は最小限にとどめ、金色の絵の具を版木に塗りつける筆使いで調整したので、列車後方の麦畑の模様は1枚1枚全部異なってしまいました。 1995年1月、初めて乗ったTGVです。 パリ〜リヨン間の一番最初の開業区間で、今では消滅したオレンジ色のTGV-PSEです。 夕方6時過ぎのリヨン発パリ・リヨン駅行きの列車ですが、ヨーロッパの1月では、夕方6時は完全に暗闇の中でした。 初期のTGV-PSEの室内、1等はこんな感じでした。 写真以上にシートの色やカーテンの赤が派手で、少々落ち着かない感じがしました。 コラーユ型客車といい、フランスの比較的新しい車両の内部はどうも少し軽い感じで、あまり好きではありません。 リヨン駅の出札カウンターが大混雑で間に合いそうにないため、予約チケットなしの飛び込みで乗車です。 車内はかなり込んでいましたが、幸いいくつかの空席がありました。 この時の車内検札では、ユーレールパスを見せるとそのままでOKで、追加料金は取られませんでした。 こちらは翌1996年1月に乗車の、北ヨーロッパ線のTGVです。 同じ1等室内ですが、PSEと比べるとぐっと落ち着いた感じがします。 シートの造りもかなり重厚なものになっています。 リール発パリ北駅行き列車で、ユーロスターと同じ路線を最高300km/hで走ります。 北ヨーロッパ線、大西洋線の車両は当初から銀色とブルーのいでたちで登場しました。 が、細かい所は別にして、見た感じはオレンジのPSEとほとんど同じスタイルです。 パリ北駅に到着したリール発の列車です。 1997年8月、パリ・リヨン駅の風景です。 列車は10時18分発ジュネーブ行き。 スイスまで乗り入れる国際列車のため、国際特急ユーロシティの一員としてEC973という列車番号を持っています。 この日は新旧塗装のTGVによる重連運転です。 登場から10年を経過したTGV-PSEは、すでにかなりの編成が更新改造され、オレンジ色から銀色に塗り替えられていました。 2003年8月、TGV-DUPLEXに初乗車です。 2階席はこんな感じで、天井部には何もありません。 色使いは、グレーをベースにしてはいますが、随所に赤のアクセントがあり、割合開放的な感じがします。 さすがに少し揺れが大きいかな、という感じの2階席ではありました。 パリ・リヨン駅に勢ぞろいするTGV-DUPLEX。 パリ・リヨン駅は伝統ある古く大きな駅ではありますが、今では端から端まですっかりTGVの牙城となってしまいました。 中でもリヨン方面行きの列車は乗客が多く、今ではかなりの本数が2階建てのデュプレで運転されています。
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