新車の登場はかなり早めから報道されていたため、地元ということもあり、実車が登場するかなり以前から(つまり2003年の始めから)年賀状の候補に挙げていました。 ■年賀状2004年 <新マリンライナー5000系> 2年続けての地元ネタです。 プレスに発表されたのは実車が登場するずっと前の2003年初めのことでしたので、昨年のMOMOに続いて、候補として心の準備をする余裕が十分にありました。 ただJR九州の鹿児島新幹線800系が登場したため、対抗馬としてちょっと迷いました。 昨年の年賀状で岡電MOMOのデザインにちょっと心残りな点があったため、今回は前頭部のアップとしました。 新マリンライナーはJR四国の5000系とJR西日本の223系のコンビで、型式の呼び方は異なりますが同じ設計の車両です。 しかし特徴は何と言っても四国側の先頭車の2階建て車両です。 前頭部のデザインだけでも十分に特徴的な車両ではありますが、やはり2階建ての部分も捨てるわけには行きません。 問題は、先頭部と2階建て部分の間に1ボックスの平屋部分があることで、全部入れようとすると全体が小さくなるか、望遠レンズで押しつぶしたようなデザインになってしまいます。 いくつかラフスケッチを描いた末、御覧のように途中でぶった切ったデザインにしました。 バックは鷲羽山あたりから眺めた大槌島と小槌島、それに渋川から日比の山のイメージです。 日中のマリンライナーの一般的な姿。四国の3連+西日本の2連の5両編成です。 ラッシュ時はさらに西日本の2連を加えて7連になります。 登場後初めての今年の年末年始輸送には、四国編成2組+西日本編成、つまり2階建て2両組み込みの8連での運転も見られました。 写真は2階建てグリーン車の色が青(青+グリーン)バージョンですが、年賀状では彩りを鮮やかにするために、赤バージョン(帯の色が赤+黄色+紫)としました。 こちらは岡山寄りの顔です。 京阪神新快速と同じで何の変哲も無い223系ですが、登場時の10月は記念のヘッドマークが取り付けられていました。 宇野線内の複線化についてJR四国の熱望に対してあまり熱心でなかったJR西日本ですが、ようやく前進を始めました。 単線で水田の中をのどかに走るこのあたりの風景も、あと3年もすると変わってしまう予定です。 岡山駅東方で待機する5000系+223系マリンライナーです。 9月までの6両編成と比べると1両の減車ですが、利用が比較的少ないグリーン車と指定席車が2両から2階建て1両に変更になったため、実質それほど変りません。 それよりラッシュ時の自由席増結が3両から2両になったため、ラッシュ時の混雑が心配です。 瀬戸大橋開業の頃と比べると観光輸送がかなり減少しているため、全体の輸送量は少なくなっていますが、岡山・高松を中心とした通勤通学輸送の役割は変りません。 しかしコストダウンの波は深刻で、とうとう車掌は一人乗務となってしまいました。 山陽線サンライナーを参考に、グリーン・指定席の利用状況からもう少し押し進めると、車掌は岡山〜茶屋町のみ乗務でその他はワンマン運転、なんてアイデアも現実になりそうです。 岡山駅に停車中の新マリンライナーと智頭急行線経由の鳥取連絡特急キハ187系「スーパーいなば」。 どちらも昨年10月から岡山駅に登場した新顔です。 いずれも新型車両でスピードアップを実現し、この正月輸送では利用客増に貢献しました。 しかし道路との競争の激しい区間でもあります。 あと10年、20年後にはどんな姿になっているでしょうか。
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