かいもん4号のホームページ TRAVEL 沖縄旅行
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お盆休みに沖縄に出かけました。 台風14号と15号が接近した合間の5日間、しかし幸い好天に恵まれ、暑い真夏の沖縄でした。
ほぼ観光旅行でしたが、昨年開業したばかりの「ゆいレール」はもちろん外せません。 もっともこれも観光みたいなものではありましたが。

松山行き、「しおかぜ」。

岡山から沖縄へ向かう行程ですが、最初に乗車したのは「こだま」で一駅の後、岡山から松山行きの四国特急「しおかぜ3号」です。
お盆の帰省ピークの8月12日ですが、「しおかぜ3号」は発車時刻が早いこともあり、所定の5両編成のままです。 他の「しおかぜ」では、この期間は四国内併結の「いしづち」編成を「しおかぜ」に振り替えて岡山まで通しで8両となる列車が多いのですが、 「3号」は新幹線接続には少し早いようで、通常通り多度津から「いしづち」併結となります。 それでも発車時刻には指定を含め満席で、若干の立ち客が出る程度でした。
2年後にはすっかり姿を変えるべく工事の始まった岡山駅ですが、四国ホームではまだ大きな変化は見られません。 しかし後ろの西跨線橋はすでに通行できず、階段が撤去されています。


沖縄便JTA003便。

松山空港です。 沖縄・那覇からのJTA002便が、定刻より10分程遅れて到着しました。 この機材が、折り返し那覇行きJTA003便となります。
大型の台風14号がちょうどこの日あたり沖縄に最接近しそうだとの状況で、数日前から相当やきもきさせられました。 幸い進路がやや西にそれましたが、本島最接近は出発日前夜遅く。 松山や岡山は晴天のいい天気ですが、朝の内は沖縄地方は荒天とのことです。 到着の頃には治まってはいるはずなのですが、何しろ午前の那覇出発便002便が飛んで来ないことには、折り返しの003便も運休必至です。 松山空港で運行状況を確認したときには一安心でした。
それでも多少台風の影響があったのか、到着便は10分遅れでした。 機材はJTAではスタンダードなB737-400型です。すでに新塗装に塗り替えられており、機体横のロゴがなければJALの機材と見分けがつきません。


松山空港出発ゲート。

本来なら、地元の岡山空港出発・到着が理想だったのですが、何しろ通年で人気が異常に高い岡山〜沖縄便、しかもお盆の繁忙期です。 発売2ヶ月前の予約は9時30分の開始1分もたたないうちに、競争に負けて満席となってしまいました。 他の便を検索すると、松山・高知発の便に余席があり、「土砂崩れなどのアクセス交通災害リスクが少ないであろう」松山発に決定です。
今回のチケットは「優待券」という、要するにマイレージ会員になってマイルを何点か貯めると2区間(往復)のチケットが貰える、というやつです。 それなりに制約があり、夏休み期間は主要空港(大阪や福岡等)発着の便が使えません。JALマイレージですから当然ながら全日空は使えません。 更に2区間分の予約を同時に押さえる必要がありますが、帰りの予約開始日を待っていては、行きが満席になってしまうのは必至です。 このためまずは8月12日の沖縄便日帰り予約を確保。(さすがに12日の岡山行きは瞬時満席とはなりませんでしたのでこれを確保。) 4日後の朝9時30分に、帰りの便の変更を行う、という方法でチャレンジしましたがやはり岡山便は発売即満席で不可。 その日の夕方に再度アクセスすると早くもキャンセルが出たのか2席空席があり、ようやく往復の予約を揃えることができました。
「お金を払う乗客」が代わりに二人乗れなくなったわけで、ちょっと申し分けない気もしますが。


那覇空港到着。

さて、台風の影響が心配されましたが、概ね順調なフライトでした。
松山空港離陸後まっすぐ西に進んで、窓の下には佐田岬、四電伊方原発が望めます。 九州に入ったところで進路を南寄りに変えて、臼杵の海岸、日向灘と海岸線、更に桜島を直下に眺め、薩摩半島から海上の風景に変わります。 (座席は2AB、一番前の左側窓側2席を押えていましたので、実際の飛行経路はこれよりやや右・北西側となります。)
揺れるかな、と心配だった着陸時もほとんど風の影響はなかったのですが、那覇空港到着はボーディングブリッジではなく、外れの位置でタラップ使用でした。 さすがに外に出てみると、海沿いの空港はかなり強い風が吹いていました。


ゆいレール。

ゆいレールです。モノレールです。
沖縄にやって来たのはこれが初めてで、「遠い・高い・鉄道がない」というのが主な理由ですが、モノレールとは言え開業した以上は無視するわけには行きません。 「遠い」と「高い」が上に書いた方法でクリヤー出来たため、真夏の沖縄に到着です。
写真でみるとわずか2両のおもちゃのような車両で、交通基盤として成り立つのか少々心配ではありました。 しかし日中10分間隔の運転と、交通渋滞の激しい那覇市内の中心部を通っているため、予想以上に地元の足として活躍しているようでした。 那覇空港からの観光客の乗車が少なく、あまり混雑していないのは意外でしたが、観光客はほとんどそのままレンタカーに向かうようです。 明日からはレンタカーを確保しているのですが、本日はこのまま首里宿泊の予定ですので、まずはモノレール初乗車でスタートです。


ゆいレール(首里駅)。

ゆいレールの終点は守里駅。観光の拠点、首里城・守礼門のすぐ近くです。
那覇空港からは直線にすれば10キロに満たない距離ですが、道路に沿って、また繁華街を縫って路線が曲がりくねっていますので、営業距離は長く12.9キロあります。 休日でしたが、一番混雑していたのは途中の県庁前駅前後の繁華街付近で、地元客が多く、那覇空港利用客や首里城の観光客はそれほど見られませんでした。 しかし列車は休日の方が運転本数は多く、早朝深夜以外は終日10分間隔で運転されています。
速度面では地下鉄と路面電車の中間どころに位置付けられるモノレールですが、信号現示最高65キロ、表定速度約30キロと、まずまずのスピードではあります。 片道わずか27分ですがワンマン運転の運転手は忙しく、2分毎に駅に到着する度に席を立って業務窓を開け、無線でホームの案内放送、目視の安全確認後に戸閉め、席に戻って信号確認・発車と、見ていて結構激務で片道30分足らずで体力を消耗しそうです。 比較すると、JRのワンマン運転の運転士の動作が実にのんびりしたものに思えてしまいます。


平和祈念公園。

沖縄で最初に訪れた、というわけではありませんが、平和祈念公園です。
日にちに特別な思い入れはありませんから、混雑を避けて8月15日は外しての訪問で、この日は広い公園内は閑散としており、正面の石畳の上には人は殆どいませんでした。 (というより実に暑い一日で、さほど多くない観光客は殆ど木陰を選んで歩いていました。) しかし隣の平和祈念堂では、15日の行事のリハーサルが真っ最中でした。


ひめゆりの塔。

同じく本島南部の沖縄戦激戦地にある、ひめゆりの塔です。
塔の奥にはひめゆり平和祈念資料館があり、平和祈念公園の資料館と並んで沖縄戦の様子を伝えています。 詳細な感想を書くつもりはありませんが、やはり沖縄訪問では、ここを外す訳にはいきません。
ところで、ひめゆり平和祈念資料館の展示写真の中に1枚だけ、かつて沖縄に存在した軽便鉄道(と紹介されていました)の蒸機牽引列車の写真がありました。 写真の主役は鉄道ではなく、その手前にいる学生達ですが、かなり鮮明で資料的見地から一見に値します。


グスクロード「玉城(たまぐすく)城跡」。

沖縄本島には、あちこちに14世紀頃から明治に至るまでの沖縄王朝時代の城跡が存在します。 規模は様々ですが、比較的海岸近くの丘の頂上に、珊瑚の石灰質の石を積み上げた石垣を持つ山城、というのが共通のスタイルのようです。
残念ながら、復元された首里城以外は、いずれも上屋は現存せず、石垣のみが残っているようです。 代表的なものは現在は一括で世界遺産に指定されていますが、大きなものばかりでもつまらないというわけで、小規模なものも訪れてみました。 (といっても、小規模な城(グスク)が連なるグスクロードとして、観光ガイドブックにも載っています。)
それにしても道路分岐点に「グスクロード」の案内表示はあったのに、肝心の玉城城址の入り口が見あたりません。 地図をもとに車で行ったり来たりを繰り返し、何度目かでようやく「発見」したのが、木立のやや奥まったところにある石標で、そこから昔の山畑へ上るような道と言えない程の細い道を上がったところに石の城跡がありました。 少なくとも、観光バスが停まって観光客が大挙押しかけて上って行くような場所ではないようです。
小規模なグスクを訪れる際は、地図をもとに近くまで到着したら、あとは周辺の一番高い丘の頂上を目指す、というのが確実な方法のようです。


北部海岸「茅打ちバンタ」。

本島最北部、辺戸岬に程近い場所にある、断崖上の展望台、「茅打ちバンタ」です。 現在は断崖を貫いて国道が通っていますが、旧道を上がりきったところが展望台となっており、すぐ下の眼下に写真のような海岸風景を見下ろすことが出来ます。
海岸近くの比較的浅い海は透明感が非常に高く、沖の深い所になると一気に深い青色になる、というのが沖縄の美しい海の共通したカラーのようです。


やんばる山中「タナガームグイ」。

山中、とタイトルに書きましたが、海岸からそれほど遠く離れているわけではありません。
周囲は貴重な植生が残されており、天然記念物にも指定されています。 一応ガイドブックにも載ってはいます。が、ここもいわゆる「観光バスのルート」ではありません。
案内には「ロープ伝いに急斜面を下りたり、足場が悪いところを歩く」と書いてありましたが全くその通りで、車10台も止めれば一杯の駐車場から数十メートル下の淵までは、水平距離より垂直距離の方が上回っています。 途中は「道」とは名ばかりの垂直に降りて行くルートで、案内のロープがなければ降りることも上がることもできません。
いわゆる観光客は全くいないのですが(ガイドブックと標識に誘導されて訪れたとしても、駐車場から下りの降り口を覗き込むと迷わず引き返すと思われます。)地元の人には隠れたスポットと見え、避暑と遊泳を兼ねた家族連れが数組訪れていました。


今帰仁(なきじん)城跡。

こちらは首里城等と一括で世界遺産(歴史遺産)に指定されている、名護市北部の今帰仁城跡です。 位置的にも海洋博公園から近い所にあり、観光地としても整備されています。 当然ながら案内標識も完璧で、まず道に迷うことはありません。 (その代わり入場料は必要です。細かい話ですが。)
あまり大きくない石を丁寧に積み上げての何重もの城壁構築は、どこのグスクでも見られる構造ではありますが、壁門の上部だけは非常に大きい一枚石が載せられています。


ブセナリゾート。

本島西海岸のほうが海が穏やかなのか、各地にリゾートビーチが点在しています。 但し条件のよい海岸は殆どリゾートホテルが占有しており、プライベートビーチとなっているところも少なくありません。
名護近くにあるリゾート・ブセナテラスは国内でも最大級のリゾートホテルで、ビーチ外れの海中展望等やグラスボート等、一般観光コースとしても開放されています。
浅瀬の続く沖合いまでは途中まで砂地のため、透明感のある海が一層白く透き通って見えました。
念のために申し添えますが、こんな高級な所に宿泊はしませんでしたので、ビジターとしての訪問です。


首里城址・守礼門。

沖縄の「顔」、守礼門です。 那覇市の市街外れにあるため、さすがにここが一番賑わっていました。 首里城観光の入り口でもあり、必ず訪れる場所ではあります。 が、初日と最終日の宿泊宿からごく近くのため、あえて最終日の観光コースとしました。


ゆいレール・那覇空港駅。

ほぼご覧のような晴天に恵まれた(スコールのような激しい夕立や山の天気のような驟雨はありましたが)5日間でしたが、初日は台風の影響で、外からゆっくりモノレールを眺める機会がありませんでした。
少し早めに那覇空港に到着して、改めて外から観察です。
全線複線となってはいるのですが、始点の那覇空港駅と終点首里駅は、ご覧のような配線となっています。 このため、駅進入と出発は同時には出来ず、運転上の制約となります。 もっとも、それほど過密ダイヤは必要ないため、実用上は全く問題ありませんが。
急勾配を信号現示通りの65キロで上って行く様子は、結構力強い走行ぶりでした。


岡山行きJTA016便。

帰路は無事岡山便のチケットが確保出来たため、岡山空港へ直行です。 機材も往路と同じく、B737-400型です。座席も後ろのほうは面倒なため、同じ2ABを確保しました。
150人乗りの中型ジェット機でそこそこの大きさではありますが、後方に見える全日空のB747やB777とは長さも高さも比較にならず、非常に小さく見えます。
この時刻には、沖縄近海に接近していた熱帯性低気圧が台風15号に変わった頃ですが、まだ沖縄の空は穏やかでした。 夕方前の発着便ラッシュの時刻で、順番待ちでなかなか離陸できず、結局岡山到着は15分遅れを回復できませんでした。

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