本HP内の実物ICE3の写真へは、こちらから。 「ドイツ雑多写真館」へリンク 「北欧+α 2006夏」へリンク ■ICE3 2008年3月9日追加。 昨年末に大阪の模型屋を徘徊していた時にふと目にとまったのが運の尽き(?) 禁断(?)の外国型を購入配置してしまいました。 とはいっても好きな車両のひとつ、ドイツ国鉄DBの高速車両ICE3です。 初代ICEや2代目ICE2の重厚な感じと違い、ぐっと軽快でスマートな感じがします。 先頭車が全面ボテッと白い色の機関車方式でなく、先頭が流れるような流線形で、なおかつ一番前まで客窓が回りこんでいる点が印象の大きな違いとなっているようです。 もっとも実物車両自体も大柄のICEやICE2と比べると幅がやや狭く、JRの在来線特急と同じサイズです。 高価な造りではありませんが、プロポーションも好ましく、全体の雰囲気を良く醸し出しています。 車体は実車通りシンプルな造りが実感的ですが、この手の安価な車両ではどうしても見劣りするのがパンタグラフ。 線が太くごつい造り、おまけに銀色のメッキは光沢が派手で、どうしてもちょっと玩具っぽい感じになってしまうのは仕方ありません。 しかしこの車両のパンタ、思ったほど酷い出来ではなく、値段を考え合わせれば仕方ないかな、という感じです。 それより、実感を損ねるのは開いたときに上に高く跳ね上がりすぎることで、これだけは何とかしなければなりません。 そのうちその他の整備と併せ、ストッパーを入れたいと思っています。 が、この車両、8両編成中何と両先頭以外の6両にパンタが載っているのです。 結構面倒そうです。もっとも通常運転時に全パンタを上昇させるわけではないですが。 この「跳ね上り」のせいで、先日の「地鉄さん乗り入れ」の際に、うっかり駅跨線橋に衝突してヒンジが外れてしまいました。 「頑丈さ」のお陰で本体の破損や曲がりはなく、あっという間に復旧は出来ましたが。 スマートに見えるのは先頭車だけでなく中間車も同じ。 肩から屋根に向けて大きなRで狭まっており、1/87スケールのせいもあって、模型としては実物以上に細いイメージです。 これなら日本型のレイアウトでも楽勝、と思っていたのですが、地鉄さんのレイアウトに乗り入れさせて頂いたところ、曲線内側の車体中央部がホームをかすめるように本当にギリギリで通過します。 幅が細い、というところばかりに目が行っていましたが、実は長さが連結面間約290mmと、新幹線並みなのでした。 企画中の当鉄道レイアウト(あくまで企画段階の調査線ですが)、寸法再考の必要があるようです。 外国型模型の問題点、一番は「車輪のフランジが高い」ために、日本製のポイントをうまく通らないやつが多い(と話には聞いていた)、ということです。 このICE3、見たところそれほど無茶苦茶に高いフランジでもなく、大丈夫かなと思っていたのですが、実際に走らせてみるとやはり同じところで脱線しがちです。 どうやらポイント部分やジョイント部分である程度レールが開いたところを通過すると、この間隔にタイヤ踏面がわずか落ち込み、結果フランジが当たって脱線するようです。 今回の運転会では、走行線路を選んでやや速度を落とし、何とか連続周回させることができました。 今後少し手を入れて、可能なら片先頭部の動力車以外は車輪を交換したいところです。 よく見ると、こちら側(1等側)の運転席にはちゃんと運転手が乗っているところが、少々玩具っぽいです。 模型ではこの車両が動力車となっており、安定した走行のためには反対向きには走らせないほうが無難なようです。
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