2023年に新たに開業した新世代の「路面電車」がこの前年に登場しました。 いわゆるLRTとしては富山ライトレール以来ですが、全くの全線新線開業としては初めて。 そして路面電車としても75年ぶりの新規開業です。 市街地の併用軌道あり、郊外の専用軌道ありで片道50分近くの変化に富んだ路線です。 ■年賀状2022年 <宇都宮ライトレール> 2023年8月に開業した宇都宮ライトレールですが、車両が登場したのは前々年の2021年でした。 と言うことで、2022年の年賀状デザインはこの車両に決定です。 特別に路面電車中心のファンと言う訳でもないのですが、改めて過去の年賀状を並べて眺めると、なぜか路面電車の登場機会が多くなっています。 但しそのうち新しい路線は、JR富山港線が姿を変えた富山ライトレール(現在の富山地方鉄道富山港線)のみで、全くの新線開業と言うのはこれが初めてです。 シンプルなデザインにしたので、自分ではまあまあ判り易かったかな、という出来ではあります。 最初は落書き的ラフ画を描きます。 何しろ未来的で特徴ある先頭部なので、これを生かさなくちゃならない。 絵にあるように、真横からの先頭部アップと、前方からの眺めの2案で描いてみました。 しかしあまり悩まずに落ち着いたのは、先頭部を少々デフォルメ的に表現できる、斜め前からの視点でした。 車両の視点と同時に風景を入れ込みます。 路面電車の場合は都会的風景になるのですが、建物を入れると実は絵になりにくい。 そして、車両は発表になったものの、走行中の風景資料がない。 そんな訳で、走っている場所は創作的です。 実際に乗車して眺めてみると、工業団地の中を行く、道路と併走する専用軌道のあたりがこれに近いイメージでしょうか。 そして色を決めるのですが、この車両は黄色と黒だけで表現できるので、全体の色数は少なく出来そう。 何しろ色数で工数が変わってしまいます。 以前は色々色数を多用して凝った感じにしたこともありましたが、最近ではできるだけ手を抜きたいと言う思いが前面に出ています。 路面は灰色系ばかりだとビジュアル的に面白くないので、赤茶色っぽいレンガ歩道風にすることにします。 下絵からペン入れ。 これでデザインは出来上がりです。 省略できるものはできるだけ省きたいのですが、電車なので架線も1本だけの線で表現することにします。 転写用のトレーシングペーパーは、上のペン画を鉛筆でなぞります。 版画ですから、版木やゴム版では左右が反転しなければならない。 鉛筆で書いた線を、裏向きつまりこの向きに版木に乗せて、爪先でコリコリとカーボンを転写して行きます。 2023年に開業した路線。 幸い利用は好調のようです。 尚、実物写真は こちら からリンク。
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