かいもん4号のホームページ TRAVEL ヨーロッパ 2024夏
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2024年の夏休み。 久々にヨーロッパに出掛けました。 新型コロナほかの影響で暫く出掛けられていなかったので、6年振りです。 これだけ間隔が開いたのは、この30年ほどで初めてかな。 そしてその間にいつも一緒だった老同行者が他界したため、今回は30年振りくらいに一人旅です。 初めての場所と言うよりは、これまでの旅をトレースするようなイメージだったのですが、いろいろハプニングもアリで、新鮮な旅でもありました。
尚、追加は下の方になります。最新の追加は 2025年9月21日 

PART1 プロローグ編(出発のようで出発じゃない?編)  2024年12月31日一部追加 ⇒ 完結            
PART2 ひとまずドイツには着いたものの・・・編  2025年9月14日一部追加 ⇒ 完結            
PART3 スイス国内は平常運転??編  2025年9月21日一部追加            

<PART2  ひとまずドイツには着いたものの・・・編>


ようやく。

 本パートのタイトルに偽りありです。
 ドイツどころかようやく出国手続き完了したばかりです。
 6年の間に随分勝手が変わり、自動化が進み人間と関わる部分が減ってしまいました。
 搭乗手続きチェックインから荷物タグの発行からパスポートの顔認証も全部自分で自動機で。
 唯一ANAの有人カウンターで行ったのは、発行された荷物タグを渡して荷物を預けるだけでした。
 パスポートコントロールも自分でやれ、と言う感じで自動機で認証。
 まさかここまで無人になっているとは思わなかった。
  ま、入国に比べると出国はもともと簡単ではありましたが。
 それにしても、日本の空港って、パスポートコントロールを通り過ぎると、店舗に乏しいですね。
 高級そうな免税店と若干の飲食店はありましたが。

搭乗口付近。

 指定された搭乗ゲート付近。
 予定より少し遅れて出発のようですが、特にトラブルと言う訳でもないようです。
 機内で説明があったところでは、気流の関係で早着しそうなので、出発時刻を遅らせたと言うことでした。
 ま、早ければいいというものでもないようです。
 降機ゲートが空いていなければならないし、この便の場合は現地早朝着ですので、係員の準備もできていなければならないし。

B787。

 本日の機材はB787-9型機。
 12000キロ以上の航続距離がある、国際線仕様の機材です。
 しかしこのフランクフルト便は、現在はロシア上空を避けて飛行しますので、従来のシベリアルートより飛行距離がかなり伸びており、フランクフルトまではそれほど余裕がある訳ではありません。

搭乗中。

 遅れの修正スケジュール通りに搭乗案内が始まりました。
 エコノミーですので「3グループ」での搭乗です。
 左のボーディングブリッジはファーストクラス専用で、エコノミーのお客は右へ。

久し振りの。

 久しぶりの飛行機です。
 国際線は丸6年ぶり、国内線を含めても5年半ぶりです。
 コロナやら何やらの影響で、飛行機に乗るような旅行や業務はなかったですから。
 ちょっと楽しみです。

飛行時間。

 シートのディスプレイ。
 搭乗直後ですのでまだプログラムも安全ビデオも流れていません。
 が、現在時刻と飛行予定時間だけは表示されています。
  それによると、飛行予定時間は13時間40分。
 案内があったように、元々の飛行予定よりは30分近く短くなってはいます。
 が、やはりロシアシベリア経由と比べると、時間は長くなっていました。

夜間飛行。

 夜遅く出発の夜行便ですので、窓の外は殆ど何も見えません。
 空港の明かりで辛うじて翼は見えますが。
 一応窓側の席を取ったのですが、現地到着も夏時間で5時過ぎなので、おそらくは真っ暗でしょう。
 途中の飛行中は言わずもがなで、ちょっと残念。

機内食、なのか?

 さて、長い飛行中の楽しみは機内食。
 エコノミーであってもこれは変わらない、と思うのですが、生憎本日は深夜発便。
 夜食はスナック程度との予備情報です。
 まずはビールとおつまみを頂きます。
 その後が「食事」なのですが。
 トレーではなく、何やら「袋」を渡しているのが前方の席で見られます。
 配られたのはこんなやつでした。

お茶菓子?

 中身を全部取り出すとこんな感じで、パンと菓子類という、ホントにスナック的軽食です。
 「お前らこの時刻なんだから、ちゃんと夕食は食べてから乗ったんだろな?」と言わんばかりの内容です。
 14時間のフライトでこれか〜、と思います。
 しかしながら実際のところは、羽田で食べたカツ丼セットとビールで、まだ結構お腹が一杯ではあるのです。
 見透かされているかな?
 尚飲み物は各種揃っているようなので、今回はビールは止めて白ワインです。

飛行ルート。

 さて、一番興味があったのは飛行ルートです。
 ロシアを避けるようになった当初は中央アジア経由の西回りルートだったANAですが、現在は北極ルートに変更になっているはず。
 しかし実際どこを飛ぶんでしょうか。
 羽田を出て、房総半島を横切るように太平洋へ。
 ここまでは眼下に明かりが見えましたが、その先は真っ暗闇です。
 ディスプレイの方位情報では、ほぼ北東を目指して飛んでいます。
 太平洋を北上し、アラスカ・アンカレッジの西の海上を北極圏に入るルートのようで、昔の北回りルートに似ています。
 しかし給油のためにアンカレッジに降りることはありません。
 昔と比べると、燃費が良くなった分だけ航続距離も伸びたんでしょうね。

白夜?

 北極圏を飛行中に、左後ろの空が少し明るくなってきました。
 出発は22時だし到着は現地時間で夏時間の5時過ぎ。
 本来はこのタイミングで明るくなるはずはないのですが、北極圏を飛んでいると言うことは、白夜の範囲に入る可能性があります。
 しかし「空が白み始めた」という程度で、明確な白夜と言う訳ではありません。
 時間的にはアジアが昼になる時間帯ですので、それが左後ろにかすかに見えると言うことは、日付変更線を越えて飛んでいるということでしょうね。
 つまり、経度的には世界一周することになる?

機内食。

 到着2時間ちょっと前から、2度目の機内食が準備されます。
 正確には3度目のようで、2度目は中間どころで希望者のみに渡されるようなのですが、殆どの人は気が付かずに受け取っていないのではと思います。

ホントの機内食。

 着陸前の機内食は、ANAの国際線エコノミーでごくごく一般的な食事です。
 もちろん文句を言うつもりはありません。
 この先のことを考えると、これも立派過ぎる食事です。
 強いて言うなら、あとほんの少し量が欲しいところではありますが、一般的にはこれでいいのでしょう。
 現地時間で朝(夜中)3時頃ですが、飲み物はまたまたビールを頂きました。

到着。

 フランクフルトにはほぼ予定通りの時刻に到着です。
 どうせ荷物が出てくるのに時間がかかるので、慌ててもいけない。
 と言うことで、のんびり機内の写真など撮っています。
 エコノミー席を後ろから。

機内。

 こちらはエコノミー席を前から。
 何か降機が最後の方になっています。
 実は後から考えると、これが失敗でした。

ビジネスクラス。

 ビジネスクラスです。
 かつてエコノミーからグレードアップで一度だけANAのビジネスに搭乗した(正確にはエコノミー料金で乗せていただいた)ことがあります。
 一度くらいは、ちゃんと予約してお金払って乗ってみたいな。

座席配置。

 今のビジネスクラスは、隣の人と互いに邪魔にならない座席配置になっています。
 前回乗せて頂いた時は二人連れで、真横配置がむしろ助かったのですが、この配置だと2人連れならどうなるんでしょうか。

ドイツです。

 当たり前だけれど、ドイツ語の案内です。
 これから暫く、ごくごく一部の場所を除いて、日本語の表示と案内アナウンスがない世界に踏み込みます。
 と言うほど大げさなものでもない。
 初めてと言う訳でもないし。(しかしちょっとドキドキ。)

機材。

 北極回りで14時間もかけて、無事運んでくれてありがとう、です。
 しかしこの距離と時間をむ給油のノンストップで飛べるなんて、随分と高性能です。
 もし何かあってダイバードとかなったら、どこまで行けるんでしょうか。
 夏場の朝5時過ぎの到着。
 とは言えサマータイムですので、まだまだ真っ暗のフランクフルト空港でした。

入国審査。

 失敗しました。
 到着時に飛行機の中でグズグズし過ぎました。
 なにせ6年ぶりなので手順とカンどころを忘れ、入国手続きに時間がかかるのを失念していました。
 と言うか、空港によってはフリーパスに近い所もあるのですが。
 他に1便同時に着いたらしく、長い列、と言うより曲がりくねった列でした。

本格開店前?

 列が長いのももっともで、幾つもあるイミグレーション窓口のうち2つしか開いていません。
 朝5時過ぎなのでこんなものなのでしょうが、もうちょっと何とかして欲しい。
 と言うか、思わぬ所で時間をくってしまいました。
 間に合えば5時58分のICEに乗車する予定なのですが。
 出だしから、ちょっとヤバいぞ。

ICE3。

 ホームにICE3が入って来ました。
 入国審査を終え、しかし時間が掛かった分、すでに預けた荷物はコンベアの上に出ていたのですぐに受取り完了。
 イミグレーションと違って税関検査は無申告でフリーパス。
 しなしながら広いフランクフル空港で、ICEなど長距離列車が発着するホームは結構遠くです。
 少しばかり急ぎ足で、やっとの思いで、ギリギリ間に合いました。

乗車。

 さて、間に合ったからには予定通りのICEに乗車です。
 ここから先はユーレールパスの威力を存分に発揮させるばかりです。
 1等パスなので、おそらく楽な旅ができることでしょう。
 しかし、この列車に「罠」が潜んでいるとは、この時は思いもしませんでした。

ICE3車内。

 フランクフルト・マインが始発のこの列車。
 しかしこの空港駅発でさえ6時前ですから、そんなにお客が乗っているはずがない。
 先頭車の1等はガラガラと言うよりお客が皆無で、私一人だけでした。

一等車。

 ICEのオープン座席の配置はいわゆる「集団見合い」方式。
 車両中央を境に、シートが中央を向いている方式です。
 このあたりは同じヨーロッパの車両でも、お国事情により多少異なります。
 日本の車両のように座席が回転することはありません。
 ある意味合理的な方式でもあります。
 一番中央の座席だけは完全に向かい合わせになるため、中央に折り畳みのテーブルが設けられています。
 3〜4人の場合は便利な席でもあります。
 そう言えば、昔の新幹線0系の改良座席は、「集団離反型」だった。
 転換クロスからリクライニングになったとは言え、あれの後ろ向きはイヤだった。

ユーティリティ。

 ICE3の最後尾から1両目と2両目の間のトイレ部分。
 日本でもそうですが、最近の列車はバリアフリーもあり、特にトイレ周りのスペースの広さとデザインは、昔の狭かったころとは雲泥の差です。

コンパートメント。

 ICE3にもついている、1等個室。
 基本はオープン席なのですが、昔風のコンパートメントもちゃんと残っているところが、ドイツらしいです。
 (ちなみにフランスのTGVにも、コンパートメントを備えた編成があります。)
 開放的な方が好きなので、本日はオープンの座席に乗車です。

プファルツ城。

 列車はライン川を眺めながら進み、いわゆる古城ルートに入ります。
 川の中にプファルツ城が見えてきました。
 古城は山の中腹にあるものが多いのですが、これは川のど真ん中にある、特徴ある城です。
 それはいのですが・・・・・。
 実に奇妙なことに気づいてしまいました。
 この列車はフランクフルト・マインを出ると、フランクフルト空港を経由して、デュッセルドルフ行き。
 これは乗車する時にちゃんと駅の案内で確認しました。

ライン谷。

 このルートは色々な古城が眺められて楽しい路線です。
 それよりも、奇妙なミステリー?
 ヨーロッパ鉄道時刻表(現地版、2024年夏号)によると、フランクフルト空港を出ると、次の停車駅はマインツ。
 このルートなら順当な停車駅です。
 そして、車内に天井からぶら下げられたディスプレイにも、次の停車駅としてマインツ 6:15の表示が。
 ところが列車はマインツには止まらず通過しており、とっくにその先のラインの古城ルートに入っています。
 そして、次の停車予定駅、ライン観光の要衝ビンゲンも通過。
 こちらも車内ディスプレイに停車駅の表示があったのに。
 一体、なぜだ???

進行中。

 列車は順調にライン川沿いを走っていますが、本来の停車駅に止まらないのは、全く順調じゃありません。
 実はこの夏、ドイツでは工事におる大幅な運休かあちこちで予定されているようです。
 一部はヨーロッパ鉄道時刻表にも掲載されていますが、その後決まった部分もあり、反映されていない部分が多数あるのは、出発前からある程度把握していました。
 そもそもこの時期、ケルンとフランクフルトを結ぶ高速新線は全線運休で、今乗車しているこの路線が代替路線になっています。
 影響を受けてかなりダイヤ変更があるらしいのは承知していましたが、まさか時刻表通りの列車が停車駅に停車しないとは。
 まさかデマンド停車じゃないでしょうね。
 そもそも車内にそんなボタンはないし、ICEがそんなことする訳がない。

貨物船。

 不思議なことではありますが、それでも列車は何事もないようにライン沿いを走ります。
 ラインは国際河川で各国の貨物船が通過しますが、川ですので背の高い船はありません。
 船体が低く、しかし恐ろしく長い船が、大きく蛇行する川を進みます。
 この写真の船。
 まだまだ最長クラスじゃありまえSん。

長い編成。

 現在乗車している列車は、電車方式のICE3。
 8両編成の併結ですので、16両と長い編成です。
 車長は日本の新幹線より長いので、同じ両数ながら、列車全体でも新幹線より更に長い編成です。
 最後尾の最後尾席に乗車していますので、カーブに掛かるとこんな具合に前方が。

観光地。

 ビンゲンからボッパルトまでの観光区間も終わろうとしています。
 それなのに列車は比較的のんびりではありますが、ひたすら走り続けます。
 一体どうなっているんでしょうか。
 そして更に、時刻表上の次の停車駅、コブレンツも通過。
 ま、ビンゲンやコブレンツはインターシティでは通過する列車もあるのですが。
 しかし本日は、次の停車駅、ボンで下車する予定にしています。
 まさか、幾らなんでも以前のドイツの首都まで素通りすることはないでしょうね?

ここはどこ?

 やられました・・・・・。
 まさかと思っていたのですが、ボン中央駅を通過してしまいました。
 そんなことって、ある???
 町の中心部に近づき、さすがに減速を開始して、さすがにここはちゃんと停まるかと思っていたのですが。
 思わせぶりに減速したままトロトロと走り続け、そのまま通過して暫くして再加速です。
 「のぞみ」に乗って京都観光をしようと思っていたら、京都を通過してしまったような衝撃です。
 どこまでノンストップで行くんでしょうか。
 次の大きな駅は、ケルン中央駅です。
 いくら何でも、ここまで通過してしまうことは、ないでしょうね。
 と言っている間にケルンの町に入ります。
 駅に進入する高架のカーブは、何度も通ったころがあるのでよく覚えています。
 もちろん列車は、ちゃんと停まるよと言ったふうに減速しています。
 しかしボン中央駅では、これで裏切られました。
 大丈夫でしょうか?

ICEたち。

 電車方式のICE3や更に新しいICE4が主流になったドイツの長期距離列車ですが、まだまだ動力集中方式のICE2やごく一部にICE1の姿も構内には見られます。
 このままなら、ケルン中央駅に停まりそうな雰囲気です。
 先ほどボン中央駅では、それで裏切られたんですが。
 昔の懐かしい歌を思い出してしまいました。
 止まらない汽車に〜♪ 二人で乗ってしまった〜♪ (中山千夏センセ)
 この汽車は機関手がいない〜♪ 終着駅まで停まらない〜♪(小椋佳さん)

古い客車。

 状況はわかりませんが、車窓には興味あるものが流れて行きます。
 懐かしい、TEE〜IC色の1等客車。
 復刻色の機関車が連結されています。
 古い客車も現役のものはほとんどはICE色に塗り替えられたハズなのですが、何か特別な列車かイベント用なのでしょうか。

停車!

 ようやく「停車」しました。
 ケルン中央駅です。
 さすがにここまで通過はなかったか。
 ま、高速新線の列車代替としても、フランクフルトとケルンの間ですからね。
 しかし結局、なぜ通過したかは分からず仕舞いです。
 DBのホームページでも見れば良かったのでしょうが。
 それにしても、全駅通過したのに、到着時刻は各駅に停車した時刻表通りなのです。
 それならちゃんと停車してよ。



DBのHP。

 そうは言っても、やはり釈然としない。
 帰国後にドイツ国鉄DBのホームページで検索してみました。
 もしかすると通過したボンじゃ出てこないかもしれないので、この日のフランクフルト国際空港からケルンまでの列車検索です。

時刻表。

 出てきた結果は?
 ヨーロッパ鉄道時刻表の冊子にあった5時58分発の列車番号ICE1626列車が、番号ICE1916列車に変更になってはいます。
 が、8月9日のこの列車は、ちゃんとマインツにもビンゲンにもコブレンツにもボンにも停まるように表示されていました。
 一体、何故だ?
 それらしい標記も発見できなかったし、理由は結局この時はわかりませんでした。

FLiXTRAIN。

 さて、ボンで降りたら3時間ほどミニ観光を入れる予定だったのですが、ケルンでのプランはありません。
 と言うか、折角北上してケルンまでやって来たのですが、ダイヤがこの状況なら、逆にサッサと南下して、スイスに入った方が良さそうです。
 どうせ本日はスイスのブリーク泊を予定しています。
 とは言え折角着いたのですから、ちょっとだけホームで列車ウォッチング。
 格安運行会社 FLIXTRAINの緑色の列車です。

2階建て。

 赤い電気機関車に2階建ての赤い客車は、ドイツではお馴染みの風景。
 とは言え最近は近郊列車は電車タイプが多くなってきたので、減少気味のようです。

同時発車。

 大きなケルン中央駅。
 両方の列車が同時に発車して行きます。
 路線や行先の確認まではできません。
 いつも思うのですが、ヨーロッパの駅って、色々な線路が複雑に交錯し、離合を繰り返して、路線が全く分かりません。
 ま、真面目に調べれば別なんでしょうけれど。

ICE。

 このICE列車。
 ここまではノンストップだったのに、ここケルンではいやに停車時間が長い感じです。
 ま、本来はそんなものでしょう。
 大抵の列車はすぐに発車ではなく数分間は停車するケルン中央駅です。

ローカル電車。

 以前は客車王国だったドイツでも、最近では電車タイプが幅を利かせています。
 そして、ホームの低いヨーロッパでは、バリアフリーの低床化が時代の流れ。
 この電車、先頭最後部以外は低床のようです。
 遠目ではっきりわかりませんでしたが、この造りだと連節車でしょうか。

結局、何だ?

 結構長々と停まっているICEなんですが。
 ここで帰国後写真と文章の編集を進めていて「更におかしなこと」に気付きました。
 ずっとこの列車を、ICE1626列車かICE1916列車だと思っていたのですが(時刻上はそうなのですが)。
 ホームの案内を見ると(この写真ではわかりませんが)、列車番号がICE826と表示されています。
 そして21枚上の車内写真のディスプレイでも、ICE826と表示されています。
 この列車番号はフランクフルトからケルンまで高速新線を走る列車のもので、コブレンツ経由つまりライン川沿い経由のものじゃありません。
 乗車当日は高速新線が工事で運休時期だったので、路線振替になってノンストップになった?
 ICE1916がICE826に置き換えになった?
 しかしながら、当日の車内案内では、ICE826ながら、ちゃんと停車駅としてマインツ、ビンゲンなどが表示されていたのです。
 やっぱり事の真相は判らず仕舞いでした。

2階建て。

 ドイツ国内でよく見られた2階建ての客車。
 しかしながら最近は電車タイプが主流になりつつあるようで、姿が減ったような気がします。
 これがドイツの代表的な姿の一つと思っていたのですが。 

コインロッカー?

 さてホームでゴロゴロばかりでも仕方ありませんので、一旦表に出ることにします。
 出口、というより入り口近くの構内にあるコインロッカー。
 見るのは3度目ですが、いつ眺めてもなかなかユニークです。

だまし絵?

 よく見ると、というか見ての通り、と言うか。
 こちら側は全面こんな感じなのですが、これはコインロッカーではなく、全部がイラストです。
 いかにも扉が開いているように見えるのも、中に変なものがあるように描かれているのもユニークですが。
 しかし細かく見ると、一つ一つがいい加減ではなく結構細かく描かれているのです。
 そして本物の機能部分は、上部の矢印にある通り。

こっちが本物。

 こちら側が「本物」。
 コインロッカーではありますが、荷物の実態が扉の後ろ側にあるのではなく、コンベアで地下に移動します。
 昔一度だけ利用したことがあるのですが、取扱いは普通の電子式のコインロッカーと何にも変わるところはなく、ただ荷物が出てくるのに少し時間がかかるだけです。
 じかし、この待ち時間がちょっとだけ不安になる瞬間。
 何せ自分の荷物が扉のすぐ向こう側にある訳ではないですからね。

発車案内。

 予定が狂ったのと、今後も予期せず狂いそうな予感がするので、早めにスイスにいった方が無難。
 元々明日からはドイツ国内で工事に伴う大掛かりな運休とダイヤ変更が予定されていることですし、その影響が本日これから出て来るかもしれない。
 と言うことで、大きな掲示板で列車の確認です。
 次にバーゼル方面に向かうとなると、8時53分発のミュンヘン行きがちょうど良さそうです。
 ここから直通列車はないので、どこかで乗り継がなければならない。
 ミュンヘン行きに乗れば、途中マンハイムで下車して、フランクフルト方面からのバーゼル方面行きICE列車を捕まえられそうです。
 しかしながら、すでに約30分の遅れが表示されていて、今からなら1時間ばかり時間があります。
 しかし逆にこれは幸い。
 折角ケルンまで来る羽目になったのですから、せめて駅前の大聖堂くらいは眺めないと。
 と言うことで駅前ミニ観光です。

大聖堂。

 ドイツ国鉄DBの駅前にそびえる、ケルンの大聖堂。
 何しろ巨大なため、駅前広場の邪魔物を避けながら一杯に引いて写しても、こんな感じです。
 まだ朝8時台なので、それほど観光客もいませんね。

大聖堂。

 あまり引くと両側の建物が入ってしまうので、それを気にしながら、逆に少しだけ写し込んでのアングルです。
 レンズの長さの関係で、ちょっとアレな感じで歪んではいますが、それはそれでまた雰囲気が出ていい、かな?
 何しろ歴史ある大きな建物ですから色々改修工事もあり、いつ来ても部分的に工事用の柵が掛かっている印象なのですが、今回はスッキリしていました。

大聖堂正面。

 駅前広場から撮影した上の2枚の写真。
 実はこれは大聖堂の側面からで、正面は上の写真の右手に回り込んだこちら側になります。
 こちらは駅前広場のような広いスペースがなく、通りからの撮影になってしまうため、全体をフレームに収めるにはこれが一杯一杯のところです。

大聖堂。

 こちらが正面入り口。
 時間があれば中に入って腰掛けに座り、ゆったりとした時間を味わいたいところです。
 が、本日は予定外のケルンでもあり、このままスイスに向かうことにしているので、入場はなしです。
 まだ早いので、あまり中に入るお客は見られません。

大聖堂。

 上の写真と同じような眺めですが、こちらは左側の尖塔下の入り口。
 扉は閉じられたままです。
 左右で対称な同じような造りですが、細かいところを見ると、いろいろ違う点に気付きます。

大聖堂。

 印象的な2本の大きな尖塔にばかり目が行きがちですが、それ以外の部分。
 意外と凝った複雑な造りになっています。
 この部分には、工事用の柵と足場が見られました。

ケルン中央駅。

 大聖堂のプロムナードから眺めた、ケルン中央駅のホーム方面。
 どこ行きかはわかりませんが、ちょうど北東に向けてICEがホームを離れるところでした。
 線路はここで大きくカーブし、ライン川の鉄橋にかかります。

ケルン中央駅。

 そろそろ駅に戻り、乗車の準備をします。
 ケルン中央駅は近代的なビルと言った感じの造りです。
 駅前広場は、午後から夕方になれば人で溢れるのでしょうが、まだ朝8時台のこの時には、歩く人もまばらと言った感じでした。

留置線。

 写真としてはダメダメなんですが、雰囲気だけご覧ください。
 ケルン駅前プチ散策観光を終え、おおよそ40分遅れの発車となったミュンヘン行きのICEに乗り込みました。
 そして元来た線路を逆戻りです。
 色々気になるのは、留置線に停まっている車両たち。
 ICE3はともかく、それ以外のやつらです。

車両たち。

 色々なやつらがいますが、一番気になるのはICE3の向う側に停まっている客車たちです。
 昔のTEEとかインターシティの1等色の、赤とクリームのやつら。
 実車はとうの昔に新塗装に変わり、その後更にICE塗装に変わり、そして多くはICEに置き換えられて引退したはずなのですが。
 何か、日本で言うなら、未だに車庫の片隅で20系客車がいつでも出動できるように休んでいる、そんな感じです。

ICE。

 とは言え、やはり中心になるのはICEグループのやつらのようです。
 現在乗車しているのはICE3ですが、以前中心だった両端機関車方式の第一世代のICEは、さすがに見かけなくなりました。
 と思っていたのですが、向うの方にっ感謝方式のやつが1編成見えますね。
 編成からするとICE2のようにも見えますが、食堂車の屋根の高さからするとICEにも見える。
 遠目でよくわかりませんが、どちらでしょうか。

ターンテーブル。

 片隅にあったターンテーブル。
 線路配置と留置車両からすると、今でも現役のように見えます。
 こちらにもTEE1等色の客車が何両かいました。
 この駅の構内に停めてあるやつらを全部連ねると、結構な長さの編成になりそうです。

ボン中央駅。

 ケルン中央駅から走ること20分ばかり。
 ボン中央駅に到着です。
 今度はちゃんと停車してくれましたが、生憎今回はこの駅で下車する予定はありません。
 この列車はコブレンツからマインツ、マンハイム経由のミュンヘン行きつまり、正規のダイヤで正規のルートの定期列車です。
 次に下車するのはマンハイムですが、さすがにダイヤ変更で停車しない、なんてことはないでしょうね。

ICE4。

 反対側のホームには、ICE4が停車中です。
 ボン中央駅の駅名表示。
 ダイヤ変更があったとはいえ、やはりこの駅を通過してしまったのは納得いきませんね。
 まあ、どうしてもここで降りなきゃならなかった、当言う訳でもないので、これも旅につきまとう予定変更の一つ、と考えることにしましょう。

ドラッヘンフェルス。

 ボンを発車して間もなく。
 ライン川の向こう側やや遠くに小高い丘が見えます。
 ドラッヘンフェルスの丘ですが、実はボンで下車する予定だったのは、もう一度ここへ行きたかった。
 1985年に初めてドイツに来た時に取引先に案内してもらった観光地で、その後2015年にもう一度訪れる機会がありました。
 今回もう一回と思っていたのですが、実際ボンで下車することが出来ていたとして、元々チョット急ぎ足の観光が必要なスケジュールではありました。
 もしまた次回があれば、そちらに回してもう少しゆったりしたスケジュールで訪れることにしましょう。

貨物列車。

 コブレンツの手前。
 少し減速してきたなと思うあたりで、貨物列車のヤードがありました。
 ヨーロッパの貨車。
 恐ろしく武骨なやつもあれば、簡易カバーで有蓋車か無蓋車かわからないようなものもあり、おまけに標準機ですから全体に日本の貨車に比べて大柄。
 いろいろ興味深い姿が見られます。
 それに対してディーゼル機関車は、こんな感じのDE10に似た凸型が多く見られる感じです。

保線車両?

 こちらは保線工事用の車両でしょうか。
 向こう側に停められているのは、バラストを運ぶ車両なのか、恐ろしく武骨で頑丈な造りです。
 砕石運搬車の割には車体が長く、積み下ろしがどのように作動するのか気になるところです。
 手前のやつはフラットで何を運ぶのかわかりません(何でも運べそう)が、ホイールベースが長い割には梁が貧弱そうです。
 あまり重いものは運べないのかな?

客車。

 ケルン中央駅と同じように、ここにも旧TEEの1等塗装の客車が何両もいました。
 ドイツ国内で1編成だけ、と言う訳ではなく、実際の運用につけるやつが何か所かにいるのでしょうか。
 よく見ると、103形の電気機関車もいます。
 かつてのラインゴルトのような編成の列車、見ることができるのかな?

客車。

 長い車体の一等車です。
 かつてのTEEはオール一等編成だったので、ドイツではこのクリームと赤の客車がつらな合っていました。
 私かいもん4号が初めてドイツを訪れたのは1985年ですので、すでにオール一等のTEEは廃止された後。
 当時の長距離列車はインターシティで、一等の赤いやつと二等の紺色のやつが半々の編成の列車が走っていました。
 しかし青いやつは全く見かけませんね。

長い編成。

 TEE色の一等車。
 一両や二両だけではなく、こんな感じでちゃんと編成になっています。
 これなら長大編成とは行かずとも、それなりに絵になる姿が見られそうな気がします。
 車端にバッファを備えた連結器ですので、連なった車両間の隙間が狭いのも特徴です。

博物館。

 古そうな客車たちの間。
 向こう側に[DB Museum」の文字がありました。
 なるほど、ドイツ国鉄の博物館だったのですね。
 見たところ大きな建物があるようには見えませんでしたが、屋外で車両展示型の博物館なのでしょうか。
 そう言えば3枚上の写真の103形電機機関車は、簡易型の屋根の下に収まっている感じです。
 日本の博物館と違うのは、一両づつ展示してあるのとは違い、ちゃんとれっしゃになっているところです。
 ドイツでは普段は博物館に居る車両が、イベントで本線走行することもよくありますので、ここにいるやつらもそういった類なのでしょうか。

座席車。

 大きな窓で窓間隔が広いコンパートメントの車両ばかり、と思っていたら。
 一番端の方にこんなやつもいました。
 同じ塗装ながら狭い窓がずらりと沢山並ぶ、オープン座席の車両です。
 TEEでもインターシティでもこちらが少数派でしたので、一両あれば十分なのでしょうか。
 先のコンパートメントタイプの車両と比べると、車端の屋根が大きく丸くなっている、やや古いタイプです。
 そして隣には、新インターシティ塗装の制御客車も。

博物館?

 カンバン以外に博物館っぽいものはあまり多くは見られなかったのですが。
 何か本線に直角に、小型の電気機関車らしい緑の車両が停められています。
 ちょっとだけ博物館っぽい感じはします。
 何で直角?と思いましたが、写真でよく見ると、機関車の手前はターンテーブルっぽい感じもしますが、それにしては線路が少ないので、そうではないかも。
 これまた、また訪れる機会があれば、次の宿題、なのかな?

コブレンツ。

 ライン川の支流のモーゼル川を渡り、コブレンツ駅に到着します。
 ここも表示通り、ちゃんと停車します。
 当たり前なんですが、往路は全然当たり前じゃなかった。
 ま、その話題はこれくらいにしておいて。
 コブレンツも一度は訪れたい、比較的狭いエリアに観光スポットが詰まった古い町です。
 乗換駅ではないので下車したことはありませんが、鉄道博物館があるなら話は別です。
 市内観光と博物館見学を兼ねて、一度訪れてみたいところではあります。

ミュンヘン行き。

 ミュンヘン行きのICE2043列車。
 定刻より40分ばかり遅れてはいますが、それ以上遅れが広がることもなく順調に進みます。
 コブレンツの次はマインツ。
 そしてフランクフルト方面へは向かわずそのままマンハイムへ。
 そこからはライン川と別れてシュツットガルト、そしてミュンヘンに向かいます。
 本日はマンハイムで乗り換え予定です。

ライン川。

 コブレンツから先はライン谷の風光明媚な区間に入ります。
 観光地だけあって、時折ライン川下りの観光船に出会います。 (この船は川下りではなくて、「川のぼり」だった。)
 ゆったりした時間が車窓に広がります。

ライン川。

 このあたりから列車はライン川の川に沿って大きく蛇行しながら進みます。
 対岸にはカンプボルンホーフェンの街並みが。
 まだ、さほど深い谷と言う感じではありません。

街並み。

 このライン谷区間。
 広い土地は少ないのでさほど大きな町はありませんが、両岸の僅かな土地に小奇麗な集落が並びます。
 有名な古城も連続してありますので、小さな町ながら観光地としても人気があるようです。
 引き続きカンプボルンホーフェンの街並みが続きます。

貨物船。

 街並みはライン川に沿って続きますが、さほど広くない土地。
 次第に山が迫ってきて、平地は少なくなります。
 川を下る貨物船がやって来ました。
 低い背丈に長い船体の、ライン川特有の貨物船です。
 もっともこれではまだまだ長いとは言えません。

観光船。

 観光船同士のすれ違い。
 とは言っても、両者の大きさの差は歴然です。
 左側の船はライン谷の区間に設定されている定期航路。  両岸の町に立ち寄りながら進みます。
 以前2015年に訪れた時には、半日間この区間で遊ばせていただきました。
 右側の大きなやつはライン川周遊の観光船。
 こちらは何日もかけてライン川を観光する、ホテルのようなやつです。
 大洋を進むクルーズ船なら景色には飽きるかもしれませんが、これならそんなことはない、かな?

朝食。

 遅めの朝食です。
 本日は早朝のフランクフルト空港に到着前、午前3時台に機内食を頂きました。
 ちゃんとした食事だったので、まだこの時刻にはさほど空腹感はありませんが、ビールだけじゃ寂しい(しかしビールは飲みたい)という下心です。
 ケルン中央駅でICEに乗車する前に、構内のマーケットで買い求めました。

そろそろローレライ。

 風光明媚な景色を眺めながら、車中でのビールは最高です。
 かなり道を外れてしまっていますが、美味しいし楽しいんだから仕方ない。
 まっとうなビールなんですが、一番安いやつです。

ローレライ。

 ローレライです。
 有名なライン川の難所です。
 川の向こう側には、あまり派手ではない感じで「ローレライ」の文字が。
 ここを通るのは何度目かわかりませんが(今朝も反対向きの列車で通った)、何度来ても良いものです。
 もちろん楽しいのはこの一瞬じゃだけじゃなく、前後の風景含めてすべてなんですけれどね。

2本目。

 で、もう一本のビール。
 今度は別銘柄です。
 別に利き酒飲み比べと言う訳ではないし、味の違いが分かるほど通でもありませんが、同じやつよりは別の方が楽しいでしょ?
 列車はマインツに近づき、川幅も広くなり深い谷も途切れて来ました。

ブドウ畑。

 ドイツやスイスで好きな風景は、きれいに整えられたブドウ畑です。
 日本のブドウ棚とは異なり、1本1本がまっすぐ立っているので、整然とした美しさを感じます。
 ワインを飲みたくなりますが、さすがに列車の中では控えておくことにします。
 何より飲み過ぎて眠ってしまったら、折角の景色が楽しめませんし。

マンハイム到着。

 列車は予定通り、というか遅れが広がることも狭まることもなく、所定の時間を要してマンハイムに到着です。
 ここで乗り換えのため、列車から下車します。
 この先はフランクフルト方面からやって来る、バーゼル方面行きのICEに乗車するつもりなのですが、何しろダイヤが正常ではないようなので、時刻表はあてになりません。
 とは言えメインルートですし、概ね1時間から1.5時間に一本のICEが走っているはずなので、次にやって来るやつをつかまえることにします。
 しかしあまり慌ただしい乗り換えは遠慮したく、多少の乗り換え時間があればいいなと思います。

ICE。

 ここまで乗車して来たICEですが、残念ながらケルンからバーゼル方面への直通列車は無いので、マンハイムで乗り換えです。
 高速鉄道の車両ですが、そもそもDB自体が標準軌ですから、在来線と高速鉄道の区別はなく、ごくごく普通の停車風景です。

ICE4。

 ここマンハイムは、フランクフルト・マイン方面からバーゼル方面への列車と、ケルン方面からシュツットガルト方面への列車が交錯するところ。
 相互に接続し合っている上に、停車時間もやや長めなので、しこんな感じで複数のICEが並ぶ風景が見られます。
 ICEの列車群。
 6年間訪れていないうちに、在来線区間は新世代のICE4が主流になりつつあるようです。

先頭部。

 新しいICE4.
 新世代と言っても高速性が増した訳ではなく、むしろ最高時速は250キロまでに抑えられています。
 ICEがドイツ全土に活躍の場を広げ、在来線区間でも主流になったため、高速新線対応の性能を抑えたいわば普及版です。
 スタイルも、全体に丸っこかったICE3に比べてやや角ばった感じになりました。
 ところで先頭部の連結器カバー。
 これまでの車両にあった左右開きのスリットがありません。
 もしかして、上に収納されるんでしょうか。

ローカル列車。

 次の列車を待つ間に、ホームにやって来る列車たちの観察です。
 白いいでたちのローカル列車。
 こちらは先頭部にカバーなどなく、連結器回りがむきだしの、スマートな車体の割に武骨なスタイルでした。

連節車?

 先頭部が赤い電車の編成。
 ドイツの車両には珍しく、フラットな側面が違和感と言うか新鮮味と言うか、ちょっとヨーロッパらしくない気もします。
 じっくり眺めませんでしたが、よく見ると連節車なんでしょうか。

2階建て。

 こちらは都市近郊でよく見かける、真っ赤な2階建ての編成です。
 以前は同じようなスタイルの2階建てが、機関車牽引(推進)の客車編成で運転されていたのですが。
 今では客車方式を止めてすっかり電車方式が主流になったようです。

ICE。

 結構何本もやって来るICEですが、皆ICE4編成です。
 この区間は高速新線直通以外の列車が主流ですから、汎用タイプのICE4に置き換わっているのでしょう。
 サイドのスタイルはICE3のイメージを踏襲しています。

ICEスタイル。

 次々とやって来るICE。 ちょっとだけイモムシのように感じられるのはご愛嬌です。
 基本は大きな車体なのですが、よく見ると先頭車だけは屋根が低くなっています。
 N700系と同じ設計思想なのかな?
2025年9月14日追加


乗り換え列車。

 ここマンハイムから乗車するのは、バーゼルSBB行きのICE2555列車です。
 フランクフルト始発のICE4です。
 ところがこの段階ですでに30分遅れの表示。 やはり本日のドイツ国内この辺りの路線の列車は、夏の工事期間の影響でかなり乱れているようです。
 ここからバーゼル方面を運休しての工事が始まるのは、明日からなんですけれどね。

昼食。

 昼食です。 マンハイム駅構内の売店で買い求めました。
 本日は現地時刻3時頃のANA機内食(まともな食事)から始まって、先ほどのICE車内でのビールと軽食。
 かなりイレギュラーなので、昼食時のこの時刻なのですが、またまた軽食です。
 もちろんビール付きです。

車内。

 ICE4の車内です。
 初代のICEは結構きらびやかな感じのカラーだったのですが、ICE3や4では派手さの無いモノトーンに統一されています。
 行き先はバーゼルSBB。 名前の通り、ドイツとスイス、フランスの3国が交わるバーゼルの街のスイス側の駅。
 ICEはドイツから国境を越えてこの駅まで乗入れます。
 車内の表示もその通り。
 ところがこの後、またまた「事件」が起こります。

バーゼルBAD。

 バーセルのドイツ側の駅、バーゼルBADに到着です。
 終点のバーゼルSBB駅までは、国境を越えて一駅。
 のはずだったのですが、ここで次の「事件」発生。
 到着直前に「この列車はBADで打ち切り」の案内が入りました。
 どういうことだ?

終着?。

 明日からの工事の影響なのか、それとも30分の遅れのせいなのかわかりませんが、スイス国境手前のバーゼルBAD駅で運転打ち切りとなってしまったICE4列車です。
 思わぬ乗り換えです。

カートレイン。

 バーゼルBADで乗り換え列車を待つ間。
 スイスに向けて、カートレインが発車して行きました。
 アルプスに阻まれ道路が急峻なスイス。 環境問題もあり、自動車で通り抜けできない区間も多く、スイス国内やイタリア方面にはフェリートレインが多数運転されています。  

フェリー。

 陸のフェリーとして車を輸送するカートレイン。
 機関車の次位には運転手用の客車が1両。 そして大型のトラックを載せた貨車が続きます。
 まだまだ後ろにも何両も。  

チューリヒ行き???

 さて、バーゼルBADからSBBへの連絡列車は、次のICE73列車、チューリヒ行きです。
 スイスの大都市まで乗入れる国際列車です。
 ・・・のはずだったのですが、乗車した車内の案内表示には、「チューリヒ中央駅行き」の大きな文字の下にひっそりと、「チューリヒ」の文字か消されています。
 つまりこの列車も、次のバーゼルSBBまでは行くものの、そこで打ち切りのようです。
 ま、私としてはSBBまで行ってくれれば問題はないんですけれどね。
 イレギュラーだらけの、本日のドイツICEのダイヤです。

スイス到着。

 やっとのことで、スイス到着です。
 本来はあと1時間ほど遅い列車で入る予定だったのですが、ダイヤのイレギュラー頻発のため、ドイツ国内の観光を省略し早めの移動に変更。
 スムーズと言う訳でもありませんでしたが、とりあえずスイス国内に入国さえすれば大丈夫だとは思います。
 この後は、本日の宿泊地まで更に列車で移動です。

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