かいもん4号のホームページ TRAVEL 北陸日帰り3連投の旅
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2018年6月のとある土曜日。 北陸方面におもに「乗り鉄」旅行に出かけました。 「切符のとある事情」により、倉敷から北陸まで日帰り旅行×毎週土曜日3連投です。 すべて余裕を持った日帰りのため滞在時間に制限はありましたが、あわただしくもそれなりに楽しめる旅でした。 尚、追加は下の方になります。最新の追加は 2019年11月10日 
PART1 第1日目(第1週目)              
PART2 第2日目(第2週目)  
PART3 第3日目(第3週目)  2019年11月10日一部追加

<PART2 第2日目(第2週目)>


サンダーバード。

 6月16日です。 先週と同じように、北陸に向かいます。 
 と言うことで、新大阪駅12番線でサンダーバード3号。 先週と同じ時刻、同じ場所、同じ列車です。
 そして手にしている切符は、やはり同じく出張のおこぼれの「おとなびパス」です。
 1日余ってるんだから、仕方ない・・・。

朝食。

 サンダーバード。
 昔の485系とは異なり、窓の位置も低く大きく、視界は上々です。
 と書きたかったのですが、ネットで予約した指定席の座席の位置を間違え、目の前に「柱」が。
 座席表で確認したつもりだったのですが、11号車(付属編成)が683系でなく681系だったこと、681系と683系の窓配置の違いに気づかなかったのが敗因でした。
 とは言え、列車が動き出して朝の「食事」を始めてしまえば、「ま、いいか」といった気分になります。
 いや、おおらかな気分は食事のせいではなく「飲み物」のせいかもしれません。
 先週は写真を撮っていませんでしたが、「朝食と飲み物」です。
 食堂車廃止はもう過去のこと。 今では在来線では車内販売まで廃止されて、このサンダーバードでも、終点金沢まで、自動販売機の飲み物以外は買うことはできません。
 ということなら、食べ物の持ち込みは必須です。
 元へ! 食べ物と飲み物の持ち込みは必須です。
 いくら休日の旅行とは言え、朝の7時過ぎからこの有様です・・・。

向日町。

 新大阪を出た列車は、途中高槻に停車して、次の停車駅は京都です。
 途中右手に眺められるのは、向日町運転所、現在の吹田総合車両所京都支所。
 色々な車両が停まっている、と言いたいのですが、古い奴が姿を消してしまい、少々味気ないラインナップです。
 目立つのは221系と緑の117系。 どちらもかつては新快速用車両として鳴り物入りで登場しした両車ですが、現在では223系と225系に後を譲り、快速やローカルとして活躍中です。
 117系の方は、登場からかれこれ40年。 そろそろ引退の時期が見えてきた感じです。

金沢駅。

 金沢に到着です。
 先週は七尾線に乗り換えでしたが、今週は乗り換え改札を通り抜け、北陸新幹線のホームに向かいます。
 本日は、氷見線と城端線。 富山県内のローカル2線に乗車する予定です。
 新幹線ホームからは、まず東京行きの「かがやき508号」が、続けて富山行きの「つるぎ704号」が発車します。
 金沢駅での「サンダーバード3号」からの乗り継ぎは上々です。

新幹線。

 本日乗車するのは、富山行きの「つるぎ704号」。
 次の新高岡が城端線に接続する下車駅ですから、後発のこちらの列車に乗車です。
 いつ来ても何人かは写真を撮るお客がいる金沢駅。 そして、スペースが狭く引きが取れないため、どうしてもギリギリのアングルになってしまう、金沢駅です。

つるぎ。

 この「つるぎ704号」。
 先発の速達タイプ「かがやき508号」のわずか3分後に後を追うように発車する、富山までのショートリリーフです。
 本日は、隣の新高岡まで、新幹線としてはわずか1駅だけの乗車です。
 お客はわずかで、12両の編成を持て余しているように思えます。
 「かがやき」を新高岡に停めるダイヤにしたほうが、よっぽどいいんじゃないか。 それより、「かがやき」を止めて「はくたか」にしたほうが利便性が高いんじゃないかと思います。
 何より、つぎの「はくたか」までは1時間以上の待ち時間があることですし。

富山行き。

 さて、10分少々の乗車で、次の新高岡で下車。 列車はあと一駅、富山までです。
 本日も微妙な曇りの天気で、晴れていればここから眺められる立山連峰も、霞んでほとんどわかりません。
 この後氷見線からも、天気が良ければ富山湾の向こう側にそびえる姿が見られるのですが。

新高岡。

 さて、新高岡です。 駅名が示すように、高岡市街からはやや離れています。
 この駅はJR城端線に接続しています。
 氷見線と城端線。
 北陸本線が第3セクターあいの風とやま鉄道に移管されましたので、他の在来線とは接続しなくなってしまい、車両面ではJRから孤立してしまいました。
 ルートとしては、辛うじてこの新高岡で新幹線と接続しているため、完全な「根無し草」ではありませんが。

高岡市街。

 ところが、氷見線の起点も氷見線列車の接続駅も「高岡」。 一方新幹線の駅は「新高岡」。 氷見線ではなく城端線の駅となります。
 時刻表によると、先に氷見線を訪れたほうが、帰りがスムーズなようです。
 なのに、この時刻の「つるぎ」からは、城端線列車接続で氷見線への連絡があまりよろしくなく、かつ高岡に着いてからの乗り換えが少々慌ただしい。
 で、距離にすると新高岡駅ホームから高岡市街まではこんな感じ。
 2キロに満たない場所ですから、ここはひとつタクシーでも利用して高岡での時間を稼ぐかとのプランです。

城端線新高岡駅。

 在来線、つまり城端線の新高岡駅です。
 交差する位置が新幹線駅のホーム一番端あたりと、少し外れた位置。 このため、新幹線とは乗り換え改札で繋がっていません。
と言うことは、一旦駅舎外に出て、連絡歩道を歩く必要があります。
 ま、大した距離ではありませんが。

バス乗り場。

 元よりここで城端線に乗るつもりはなかったのですが。
 駅前の高岡駅側に出てみると、タクシー乗り場はあるものの、こちら側は予約乗り場で、空車の待機車がいない。 どうやら「表口」は高岡側ではなく南口のようです。
 で、南口。
 駅前にはタクシーもいましたが、バス乗り場があり、高岡へのシャトルバスが運行されています。
 実際には高岡と新高岡間だけのピストン輸送ではなく、色々な路線のバスにこの区間を経由させて、両駅間で10分間隔のダイヤを確保しています。 城端線のダイヤなど、最初から当てにしていないという感じでもあります。
 ということで、タクシーではなくバスを利用することにします。
 最近の、少々の手間と時間は金で解決しようというだらけた考えを少し反省です。

高岡駅。

 と言うことで、バスに乗ってしまえば、ものの10分もかからないうちに、高岡駅に到着です。
 新高岡の駅前(南口)こそグルリと迂回しますが、その先は高岡駅まで本当に一直線の道路。 これが10分おきの運行なら、城端線など全く当てにする必要はありません。
 もちろん高岡までの話限定ですし、やはりビジネスのお客はタクシーに流れているようです。
 さほどお客が多くない(だから余計早い)シャトルバスでした。

高岡駅南口。

 高岡駅の南口です。
 この駅は何度か下車したことがあるのですが、この南口にやって来たのはこれが初めてです。 新幹線が出来るまでは(もちろん現在でも)、高岡は北口が玄関という印象ですから。
 しかし、シャトルバスを利用するとなると、こちら側が至極便利です。

気動車群。

 さて、南口からやって来ると、まずは気動車のネグラへの入出線と城端線の線路を超えます。 そして橋上駅の改札口、となるのですが。
 タイムリーなシャトルバスが利用できたお陰で、少しだけ時間に余裕が生まれました。 このまま反対側の北口に出てみることにします。
 JRの気動車群です。 (ガラス越しの写真のため、少々色が変。)

改札口。

 橋上の改札口。 表示は「JR」から「あいの風とやま鉄道」に変わりました。
 もちろん氷見線と城端線もこの改札口を利用するのですが、ここでは完全にJRが「間借り」状態でした。

路面電車。

 高岡駅に乗り入れる路面電車、万葉線。
 以前は駅前広場まででしたが、現在は駅前広場を迂回しながら駅舎内に乗り入れています。
 新しい低床電車も導入されていますが、こんなスタイルの「加能越鉄道」時代のやつもまだ現役でした。

高岡駅。

 高岡駅です。
 まだ比較的新しい立派な駅ですが、基幹路線だったJR北陸本線が、新幹線開業とともに第三セクター「あいの風とやま鉄道」に移管されたため、大きく「JR」と謳っていないのが実情です。
 と言うより、あいの風とやま鉄道が一番上です。
 現在は路面電車の万葉線も駅舎内に乗り入れているため、同列で表示されています。

万葉線電車。

 こんな色の、加越能鉄道そのままの塗装のやつも、まだ走っています。
 隣の富山地方鉄道軌道線にも同じ車両が見られますが、元をただせば射水線を介して繋がっていた両鉄道です。
 しかしながら、駅前に乗り入れてくる区間の線路が単線で、運行も日中15分間隔ですので、他都市の都面電車と比べると、フリークエンシーの面では今一つかも。

駅舎内へ。

 万葉線の電車。 駅前広場を淵に沿ってぐるりと回り、駅舎内へ。
 そしてこの先(左側方面)ほぼ直角にカーブし、城端線と並ぶ形で停留所に到着します。
 もっとも、改札は共用ではなく、万葉線から降りると一旦外に出て、階段を登ってあいの風とやま鉄道やJRの改札に向かいます。
 ま、路面電車なら、地平からそのまま乗降場に行けた方が利便性ははるかに高いのでしょう。

乗降場。

 万葉線の乗降場。
 2面2線、3番までのホームで、2本の電車が入ることができます。 乗車ホームと降車ホームを別々に利用できるのは、一方の線路だけの構造です。
 建物内部なので、やや日陰的感じがしないわけではありませんが、まだ新しい駅。 古い電車もいいですが、新しい低床電車が似合いそうです。
 このまま乗ってしまいたい衝動に駆られますが、本日は別の予定があるのでここはグッと我慢です。

氷見線列車。

 氷見線の列車が進入してきました。 この氷見からの列車が、そのまま折返し氷見行きになります。
 新高岡から城端線でも間に合うことはできたのですが、あえてバスを利用した(タクシーを利用しようと考えていた)のは、駅前で万葉線の電車を眺めたかったのと、この折返し列車が到着する前にホームに居たかったからです。
 列車はキハ40の2両編成。
 更新で窓周りのデザインは多少変わりましたが、登場当時の朱色一色の編成です。

折返し列車。

 高岡に到着して乗客を降ろすとすぐに、前灯と尾灯が切り替えられ、行先が「氷見」に変わります。
 オーソドックスな、キハ40の2000番台。 昔から疑問だったのですが、なぜこの暖地向けの気動車が、両開きドアを採用しなかったのでしょうか。 単なる設計の簡略化または標準化?
 乗車する方としては、キハ47よりは急行形に近いキハ40の方が好きですが。

気動車群。

 氷見線ホームから眺めた、気動車庫です。
 現在は間が「あいの風とやま鉄道」となったため、同線でJRのホームと車庫が隔たった形になっています。
 国鉄JR内部ならいいですが、入出庫の再は、違う会社間では今までより連携が難しいかも。

電車。

 あいの風とやま鉄道の電車。
 と言っても、いしかわ鉄道の車両を含め、JRの521系のものと変わりません。 と言うか、形式名も「521」そのままです。
 関西の新快速と同じ造りのはずなのですが、実際に乗車してみると、非常に乗り心地良く感じる電車です。

発車。

 列車は氷見に向かって発車です。
 氷見線と城端線のホームは比較的短く、間の長い2本のホームは、あいの風とやま鉄道のものです。
 とは言え元々は国鉄北陸本線のもの。 特急が走らなくなった今では、ほぼ無用の長物的存在ではあります。

ハットリ君。

 気動車区の外れに、忍者ハットリ君をあしらった車両がいました。
 以前に見かけた車両とは、イラストのデザインが異なるようです。
 そして、珍しくキハ40と47の組合せです。

能町到着。

 能町に到着です。
 氷見線の車窓風景。 短い路線ながら、大きく3つに分かれます。
 高岡駅周辺の、少しごちゃごちゃとした住宅地。 それからやや海に近い工業地帯。 そして富山湾を望む、海岸風景。
 ちょうどこの能町あたりが、住宅地から工業地帯への遷移点となります。
 かつて線路が並んだ広い敷地は、ほとんど更地状態でした。

能町駅。

 能町の駅舎です。
 旅客駅と言うより、貨物優先の線形のような配置です。
 ここから伏木へは、現在も貨物線が伸びて、専用コンテナ列車が運転されています。

工業地帯。

 能町から先は、工業地帯の様相を呈してきます。
 大きな施設やパイプラインが並ぶ姿を横目に、列車は進みます。
 専用線か貨物線の配線跡っぽい敷地が所々に見えるのが、いかにも工業地帯の中という雰囲気です。

伏木駅。

 能町の次の伏木駅です。
 この駅も広い敷地に線路や低い貨物ホームが残っており、貨物輸送が鉄道に大きく依存していた昔を偲ばせます。
 現在は後ろの鉄橋のように、道路が整備されていますが。

越中国分駅。

 次の越中国分駅です。
 伏木を過ぎると、工業地帯は途切れてきたような感じになり、山側には住宅と道路が並走します。
 紫陽花の季節です。

伏木港方面。

 車窓に海がはっきりと見えてきました。
 伏木港方面、と書きましたが、実際の伏木港は少々複雑な形状をしており、貨物港はこの写真の右奥方向になります。
 新高山駅からは霞んで見えなかった北アルプス・立山連峰が眺められました。

雨晴。

 越中国分から雨晴にかけての区間が、氷見線の観光的ハイライト。
 今度は車窓は「海岸風景」へと姿を変えます。
 遠くに、新湊港の入口の灯台が望めます。

終点氷見駅。

 雨晴を過ぎるとやや海岸線を離れ、松林を抜けて再び住宅地的風景に。 そして程なく終点氷見に到着です。
 始発駅らしく、ちゃんとした待合室を備えた駅です。
 それ以上に、駅前の歩道部分に長い「屋根」が備えられ、実際の造り以上に大きな駅に感じます。
 観光客の姿も結構見られる、終点氷見駅でした。

氷見線列車。

 さて、本日は氷見線と城端線に「乗車するだけ」のスケジュール。 と言うか、新倉敷起点の日帰りの旅ですから、あまり欲張っちゃいけません。
 折返しの列車で引き返すことにします。
 氷見線も城端線も、日中は概ね1時間に1本以下程度のダイヤですから、スケジュールもこんなところです。
 編成は、2両ともキハ40の2000番台でした。

雨晴駅。

 雨晴駅に到着。
 先週の「のと鉄道」でもそうでしたが、海岸沿いの路線となると、どうしても往復とも海側の席に陣取りたくなります。
 北陸のお天気を象徴するような駅名。
 本日は、「雨でもなく快晴でもない」。しかし立山連峰までは眺められる。
 そんな天気でした。

新港方面。

 伏木と越中国分の間。 この辺りが線路が一番海に迫り、眺めの良い区間です。
 一番良い眺めは、もうちょっと左向きなのでしょうが、この新湊方面。 北アルプスをバックに、工業地帯と、新湊大橋が眺められます。
 この新湊大橋は、新湊の入口を横断する巨大な橋。
 現在では、本格的な幹線道路でなくても、各地地域でこのような大きな橋が造られています。
 車社会です。

高岡。

 さて、列車は高岡に戻って来ました。
 左側から旧北陸本線の「あいの風とやま鉄道」の線路が寄り添ってくると、高岡駅に到着です。
 全長わずか16.5キロ。片道30分足らずの、短い旅ではありました。

べるもんた。

 高岡駅のホームに入る直前。 気動車庫の一番端に、先ほどはいなかった「べるもんた」が停車中でした。
 正式には「ベル・モンターニュ・エ・メール」と言うそうですが、長ったらしいので「べるもんた」。 ここでもそう表記することにします。
 大改装で観光特急に改造、大きく姿を変えてはいますが、元をただせば、今乗っているキハ40の2000番台です。

気動車庫。

 城端線側にある、気動車庫。 休日日中のせいか、そこそこの両数の車両が昼寝しています。
 キハ40と47が入り乱れていますが、現在はそれ以外の車両は見当たりません。
 以前は、12系客車改造のキサハを組み込んだりと、風変わりな編成も見られた高岡駅でした。

電車。

 さて、氷見線の列車を降り、城端線ホームにやって来ました。
 乗り換え時間はあるし、少しゆっくりするつもりだったのですが、高岡到着時に意外と混んだ、氷見線列車。 下車してそのまま城端線ホームに向かうお客も結構見られます。
 早めに移動したほうがいいかなと、そのまま橋上駅を渡り、城端線ホームに移動です。
 隣のホームでは、あいの風とやま鉄道の富山方面行き列車が発車するところでした。

城端線列車。

 城端線ホームに降りてみると、予想に反して次の城端行き列車は、すでに入線していました。
 この後の到着列車が折返し城端行きになるものとばかり思っていたのですが。
 いずれにしても、早めにやって来てよかったかも。 しかしまだ車内はかなり空いた状態ではありました。
 城端線の列車。 今度は、キハ47の2両編成です。

到着列車。

 同じホーム隣側に、城端からの列車が到着しました。 この列車がそのまますぐに折返し、と思っていたのですが、予想外れです。
 しかし、そのまま車庫に入ってゆくわけでもなさそうです。 行先も「城端」に変わり、尾灯も切り替えられました。
 もうひとつ次の城端行きになるのでしょうか。

新高岡駅。

 さて、列車は定刻に高岡を発車。
 すぐに左に向きを変えると、そのまま真っすぐ進んで、新高岡駅に到着します。
 先ほど到着時にちらっと眺めていたので、新幹線との駅配置の関係は大体わかっています。
 高岡市街側のこちら側が「表口」的存在かと思っていましたが、今朝の様子では、そうでもないようです。
 全国チェーンのホテルも、向こう側にそびえていました。

専用線。

 新高岡の次の駅、二塚から進行左手に、専用線が伸びていました。
 と言っても現在はすでに使われていません。 この先の中越パルプに向かっていた、専用線です。
 しかしながら、レールは撤去されておらず、米作地帯ですから草も刈りこまれています。
 現役の線路と言えば、それでも通じるような、廃線跡でした。

砺波駅。

 城端線の中心駅、砺波です。
 砺波平野の中ほどですが、市の中心駅ですので、立派な町の中の駅です。
 この写真だけでは、それ以上のコメントがしづらいような・・・。

散村。

 砺波平野と言えば、代表的な風景はやはりこんなところでしょう。
 昔地理で習った集落の形態の中で、「散村」と言えば「砺波平野」が代表例でした。
 さすがに道路沿いには新しい家が立ち並んでいますが、まだまだ田んぼの中にこんな散村と屋敷森の姿は多く見られます。
 ただ、感覚的には、この城端線沿線よりも、北陸自動車道の車窓の方がやや多く典型的に見られるようにも思います。

終点城端。

 終点城端に到着です。
 ホームは2面2線の対向式なのですが、この列車。 駅本屋のある1番線ではなく、2番線に到着しました。
 ということで、改札を出るには、ホームの端の勾配を下って、線路を渡ってゆかなければなりません。
 この列車が、次の折返し高岡行きになるはずなのですが、なぜ?

城端駅。

 こじんまりとした、しかし感じの良い、城端駅の駅舎です。
 色々改装されているようで、柱などの造りは古い感じですが、屋根瓦は新しく葺き直されたように見えます。
 「越中の小京都」ということらしく、観光地っぽい表示もいくつか見られます。

城端駅。

 城端駅の駅看板。
 木製の高さが40センチくらいのものですが、文字の周りの白い縁取りが、木の地色から文字を引き立たせています。
 北国では当たり前の、瓦の「雪止め」ですが、私かいもん4号の地元ではまず見かけないため、いつ見ても目新しく感じます。

べるもんた。

 さて、1番線に、先ほど気動車庫で見た「べるもんた」が到着しました。 普通列車が2番線に入った理由はこれで、先着後発となります。
 あまり混雑期でない6月の小旅行とあって、この手の臨時列車の運行までは気にしていませんでした。
 もちろん、定期列車乗車が基本ですから、本日も乗車の候補には入れていません。
 どうも最近いい加減になり、事前準備と言うか、細かい点をさぼり気味な気がして仕方ありません。

城端駅。

 城端駅に並んだ、普通列車と「べるもんた」。
 塗装は大きく異なりますが、元を正せばキハ40と47。 車体の作りが違うとはいえ、同じ顔の朱色の気動車です。
 しかし「べるもんた」の方は全車指定席の特急列車。
 最近はこの手の車両が多いのですが、わざわざ指定席を取って乗ろうというほどの気にはなりません。
 と書きましたが、折角「おとなびパス」持ってたんだから、この機会に乗ってみればよかった。
 リサーチ不足でした。

べるもんた。

 先発するのは、こちらの「べるもんた」です。
 こういう色使いにすると、意外なほど地味で目立たなくなる「金色」。 ですが、窓枠の凸の部分はこの金色が効果的に利いています。
 窓下のラインだけだったら、余りに目だたなかったかもしれません。
 しっとり落ち着きと言うか、適度な重厚感というか、意外といい感じの「べるもんた」です。

発車。

 先発の「べるもんた」が発車して行きました。
 それほど混んでいない、というか営業的に成り立っているの?と少し心配になるような乗り具合。
 しかし予約なしで、車内精算で飛び乗るお客も若干いて、そうすればよかったかな、とちょっとだけ反省。
 イエ、本当は、さすが観光列車。
 車内で販売している「ほろ酔いセット」で車窓を楽しむのもアリだったかな?というだけのことです。

キハ47。

 さて、結局当初の計画通り、折返しの普通列車に乗車です。 予定通りです。
 もちろん普通列車ですから、乗車前に駅前で「ほろ酔いセット」に相当する飲み物とつまみを買い込むような不埒な真似はいたしません。
 車両は酷ごく普通のセミクロスシートのキハ47。 車内レイアウトは、ワンマン改造され対応機器が取り付けられたた以外は、殆ど変わっていません。
 もっとも、登場当時のキハ47と比べると、壁の色が薄青緑系の寒系色からクリーム色に変わり、シートのモケットも紺から赤茶色へ。
 色の感じだけはイメージが変わったキハ47でした。

新高岡。

 さて、帰路の途中はすっ飛ばして、新高岡です。
 帰路は終点高岡ではなくここで下車して、そのまま新幹線で金沢へ。 そしてサンダーバードと新幹線を乗り継いて、というプランです。
 新高岡駅。
 新幹線との接続駅なのですが、城端線は無人駅。 タッチ式のICカードリーダーとかホームのミラーとか、最新の無人駅の標準装備の駅でした。
 もっとも、何かあってもすぐに新幹線駅から駆けつけることができるのでしょうが。

乗降客。

 意外と乗降客の多かった新高岡駅。 観光客と言うよりは、地元の人に結構利用されているようです。
 新幹線開業と同時に誕生した新しい駅ではありますが、それなりの固定客をつかんでいるようです。
 確かに、駐車場や送迎車の駐車が便利とか、各系統のバスが乗り入れているので、行先によっては高岡駅乗り換えより便利とか、利点も多そうです。

停車時間。

 しかし、乗降客が多かったためか、すぐに発車するはずだった新高岡で意外と延びた停車時間。 (発車するところを写真撮ろうと思って待っていたせいかもしれませんが。)
 原因の一つは、乗降客数にもかかわらず無人駅のため、車掌の対応では時間がかかったためのように思われます。
 最新のICカードリーダーですが、まだ利用しているのは僅かなように見受けられました。

駅名標。

 城端線新高岡の駅名標です。
 観光路線を意識しているのでしょうか。 この駅だけでなく、他の駅でも同様のデザインのものが見られます。
 絵柄を比較できるほど、たくさんの写真は撮りませんでしたが。

発車。

 若干の遅れ程度でしょうが、少し遅れ気味で、高岡に向けて列車は発車して行きました。
 ま、次の高岡は終点ですから、列車の乗り換え時間があまりギリギリでなければ大勢に影響はないのかもしれません。
 まだまだローカル然とした、新高岡駅周辺。 しかし左にあるような新しいマンションなど、建築物も増え始めていました。

駅出口。

 さて、城端線新高岡駅の出口です。
 新しいICカードリーダーはありますが、そのほかは開放状態です。
そして、線内用の自動券売機と、集札箱が1台。 意外と貧弱です。 車掌が激務になるのもうなずけます。
 ところで私の切符の確認は?
 JR西日本乗り降り自由なので、そのまま出ても何の問題もないのですが、車掌に切符見せろと言われることもありませんでした。
 行動パターンから、見抜かれていたかな?

城端線駅。

 こちらが城端線の新高岡駅。
 撮影している位置は、新幹線新高岡駅の連絡出口。
 間に道路が通っています。 ちょっぴりですが、雨にも濡れます。
 何かと継子扱い的な、城端線の駅ではありました。

新幹線駅。

 この後は、「つるぎ719号」で金沢へ。 そしてそこから先は接続する「サンダーバード34号」で新大阪へ、更に新幹線乗り換えという、先週と同じパターンです。
 富山から金沢行きの「つるぎ」。 改めて見ると、号数が奇数(当然下り列車)なのに違和感があります。
 北陸新幹線が福井へ、更に小浜を通って新大阪へ延びると、更に違和感増すかも。 (京都・新大阪まで伸びると、逆に違和感なくなるか?)
 関西中心の視点ではあります。

つるぎ。

 金沢行き「つるぎ」が到着です。
 最近の新しい新幹線路線。 通過線が無く安全柵設置のお陰で、ホームで写真の撮りようがありません。
 もっとも安全柵は新幹線に限った話ではないので、これからは「駅撮り」は難しい時代になるのかも。
 ところで、列車進入時。
 ホームの係員案内放送は「お待ちのお客様と写真撮影の方は内側の黄色い線から下がってください・・・。」
 イヤ、少ない乗客の中で、カメラなんぞ手にしているのは、他にはいません。 まだ構えてたわけじゃないんですが。
 先手を打たれたお陰で妙に遠慮して、こんな写真になってしまいました。
 本当ならあと半歩???前で撮ってたはずなんですが。

夕食。

 で、サンダーバード34号です。
 金沢16時発ですから夕食には少々早いですが、朝食の後は昼食らしい昼食を取っていませんから、丁度良いと言えば丁度良いタイミングではあります。
 金沢駅発車前でないと、車内では購入できないという理由もあります。
 要するに、朝も夕刻も飲食を楽しんでいる訳です。
 本日の目的は、「氷見線」と「城端線」の乗車のほかに、「行きと帰りの車内の飲食で景色を楽しむ」というのもありました。
 それにしても、金沢駅ホームの売店。 こういうご時世だというのに、「安いビール」を売っていません。 (でも2本買った!)
 お客の足元見てるぞ。
 セブンイレブンなのに。

工事中。

 金沢を出て、新幹線白山基地を過ぎて暫く。
 沿線では新幹線の延長工事が進んでいます。
 次は福井までの延長開業?
 だんだん守備範囲が狭くなる、在来線の北陸特急です。

高架橋。

 こういう工事って、工区ごとに進捗が異なるので、見ていて面白いです。
 同じような感じで進行しているところもあれば、こんなふうに一部分だけがほぼ出来上がっているところも。
 そして完成の1年半ほど前までには、ほぼ外見は出来上がるはず。
 これからどういう進捗を見せるでしょうか。

ループ線。

 帰路の北陸本線鳩原ループ。
 先週と同じ眺めですが、要するに、食事のビールで居眠り中というテイタラクということは全くなく、ちゃんと起きて車窓を楽しんでいる、ということです。

敦賀方面。

 ループ線の途中から左車窓に眺められる、敦賀市内と敦賀湾。
 先週と同じ眺めですが、雲行きは本日の方がやや怪しいようです。
 しかしながら、雨には至らなかった土曜日でした。

分岐点。

 近江塩津にて、北陸本線との分岐点。
 まだまだ帰路は先の方が長いのですが、ここまで来ると、北陸を抜け出して半分帰ったような気になります。
 ということで、本日の記録はここまで。

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