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かいもん4号のホームページ
TRAVEL
ヨーロッパ 2018夏
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2018年お盆休みです。
3年前の2015年の旅行で高齢の同行者とのヨーロッパ旅行も最後。
のつもりだったのですが、多少ヤル気が残っているようなので、少々無理して出かけました。
しかし準備開始後この1年で急激に衰え、すでに体力的にはとうに限界を越えています。
しかも記憶力も相当に怪しい所が。
ということで、だましだましといった感じの、超スローペースのホントに最後の旅でした。
尚、追加は下の方になります。最新の追加は
2021年1月30日
PART1 出発編
2018年10月13日一部追加
PART2 ベルンとシーニゲプラッテ編
2019年3月2日一部追加
PART3 グリンデルワルトとユングフラウ編
2019年4月27日一部追加
PART4 ツェルマットとマッターホルン編
2019年7月6日一部追加
PART5 シャモニー編
2019年11月30日一部追加
PART6 エーグル駅前とレザン編
2020年6月13日一部追加
PART7 モントルー編
2020年8月22日一部追加
PART8 スイスからちょこっとドイツ編
2020年10月17日一部追加
PART9 帰国編
2021年1月30日一部追加
<PART2 ベルンとシーニゲプラッテ編>
ベルン市内。
2日目です。
昨夜の最後の大仕事は、ベルン中央駅からホテルまで歩くこと。
地図を見て駅から近いホテルを選んだつもりだったのですが、出口から歩いてみると、意外と遠い。
ホテル前から見た、駅のホームは正面ビルのすぐ向こう側なのですが、正面出口は右手にぐるりと大きく回った方。
昨夜はだましだまし、ゆっくりと長い時間をかけて歩いた次第でした。
エレベーター。
さて、ホテルのエレベーターはこれです。
古めのホテルにはよくあるのですが、ガラス張りではなく、本当の「カゴ」です。
ドアは自動ではありません。
外扉は開き戸で手前に開き、カゴの内扉は引き戸でこれまた手で開閉します。
もちろん安全装置は付いていますが、日本の基準からすると、少々不安になるシロモノではあります。
シンドラーのエレベーター。
で、メーカーは?
ハイ、シンドラーのエレベーターです。
日本では何かとお騒がせ(そんな呑気な話ではなかった)で話題になったメーカーです。
日本国内では国産品が大多数で、シンドラー社のものに出会った記憶はわずかあしかありませんが、ヨーロッパでは結構見かけます。
カゴ。
で、一つ上の階に停まっているのを見上げた図です。
ガイドを除くと、扉のある真正面にしか通しの防護柵が無いので不安そうですが、実際には周囲に転落と侵入防止の柵があり、使用に問題はありません。
降下中。
上の階からカゴが降りてきました。
金網があるため、挟まれることはありません。
が、見ると、カゴについた内扉は閉めなくても開閉できるようです。
やはり慣れないとちょっと不安です。
ホテル前風景。
さて、昨夜はとにかく疲労困ぱいの同行者でしたが、朝食を済ませると多少元気が出てきたように見えます。
本日はやや時間に余裕をもってスケジュール設定していますので、食後は部屋に戻って休憩です。
ということにしておいて、私だけはホテル前で少し写真を撮ることにします。
本当はこっちが休憩の目的かもしれません。
スタイリッシュな赤い低床電車がやって来ました。
トロリーバス。
市電のことばかり考えていたのですが、ベルンではトロリーバスが走っていました。
市電と同じく、赤い色の新しい低床車です。
ベルンに泊まるのは4度目ですが、ここまでじっくりと市電やバスを眺めたのは初めて。
トロリーバスを見かけたのもこれが初めてです。
バス通り。
待っていると、この通りには結構トロリーバスがやって来ます。
写真の右手通りの先がホテルで、後方の屋根が中央駅前の電停かつバス停。
電停から左手に進むと駅正面になります。
写真でもわかる通り、やはり当初予想より距離がありました。
3連接。
上の写真ほぼ同じ位置から、ホテル(看板の場所)側を眺めたところです。
部屋にいても、朝早くから電車の音が賑やかでした。
なおかつ、結構な頻度でやって来ます。
過去に3度宿泊したり歩いたところは駅から方向が異なるためか、ベルンでこんなに市電が沢山走っているのを見たのは初めてです。
今度やって来たのは、やや古めの感じの3連接車でした。
広告電車?
歩道のテラス(早朝なので営業は行っていない)を取り巻くように走る市電。
こんな所で食事でもしたら、飽きることなく面白いでしょうね。
と言うより、イスとテーブルを広げると、ちょっと電車と近過ぎないか?
電車は、色違いスタイル違いの今度は5連接タイプです。
ベルン駅前。
ベルン中央駅前の電車乗り場です。
広場全体をすっぽりと覆う大きな屋根です。
路面電車の停留所の様相ですが、ヨーロッパ他都市と同じく、同じホームに路線バスも入って来ます。
乗換で歩く手間が必要なく、至極便利です。
インターラーケンに向けて。
本日は、ベルナーオーバーラントの観光地、グリンデルワルトまで移動して宿泊する予定です。
ベルンからグリンデルワルトまでは、途中インターラーケン・オストで列車を乗り継いで、1時間+40分。
さほど遠くではありません。
グリンデルワルトはユングフラウ観光の拠点。
その気になればベルンを朝出て、楽勝でユングフラウ・ヨッホまで登り、グリンデルワルトまで戻ることも出来るのですが、昨日の今日なので、さすがにあまりハードなスケジュールにはしたくない。
という言ことで、ゆっくり目にホテルを出て、ベルンを10時34分発のインターラーケン・オスト行き列車に乗車です。
途中の停車駅は、トゥーンです。
トゥーン駅停車中。
トゥーンは、トゥーン湖の一番北西部。
細長い湖の一番端に位置する町です。
駅前からは湖を巡る観光船が出ていますが、列車やバスと並んでこんな感じで船が発着します。
とにかくこういう乗換には便利な、というか交通機関の種類による境界を全く感じさせない、ヨーロッパです。
トゥーン湖沿いに。
トゥーンからシュピーツを経てインターラーケン・ウェストまでは、美しいトゥーン湖の湖岸を走ります。
湖と山と、教会のある街という、極めてスイスらしい風景が暫く続きます。
列車の窓から眺めているだけで観光気分に浸ることが出来る。
そんなトゥーン湖沿線です。
ユングフラウ方面。
トゥーン湖からベルナーオーバーアルプ方面を眺めると。
本日は天気も良く、ユングフラウ観光にはもってこいの感じです。
もっとも山の天気ですから、昼からどうなるかはわかりませんが。
いずれにしても、本日は無理して登るのは控えることにします。
カール。
トゥーン湖の対岸に見られる、典型的なカールの地形。
スイスやオーストリアのアルプスでは、こんな感じのカールで、山の片側はややなだらか、反対側は切り立った崖といった地形をよく見ることが出来ます。
この先カールはずっと続いており、ブリエンツ湖の向こう側、ロートホルンあたりまでこんな感じの谷が続きます。
ブリエンツ・ロートホルン鉄道の反対側も、断崖絶壁と言う感じでした。
湖面。
トゥーン出てスイス国鉄SBBから私鉄BLSの区間に入り、シュピーツからインターラーケンまで。
線路は湖面とさほど変わらない高さまで降りてきます。
沢山のヨットが並びコテージが並んだ小さな集落があり。
そして対岸は、少々険しそうな山。
そんな景色の中を進みます。
MOBの山岳路線や国鉄ブリューニック線と合わせてゴールデンパスの一部を形成するにふさわしい風景です。
インターラーケンオスト到着。
列車は終点のインターラーケン・オストに到着です。
ここからは、ブリューニック線でルツェルン方面に向かうにしても、ベルナーオーバーラント鉄道で山岳方面に向かうにしても、線路の軌間が変わりますから、乗り換えが必須です。
下車した多くの人は、駅出口またはベルナーオーバーラント鉄道のホームへと移動して行きました。
メーターゲージ車両。
インターラーケン・オストのホームにて。
手前がブリューニック線の列車、向こう側がベルナーオーバーラント鉄道の列車です。
会社も違えば塗装も全く違いますが、両方の車両。
先頭部の車両はほぼ同じデザインです。
同じメーターゲージの車両ですから、同様の車両を導入しているようでした。
本日はこれからベルナーオーバーラント鉄道の列車に乗車。
ですが、あえて急いでこの列車には乗車せず、次の列車を予定しています。
同行者の体力と歩行速度もありますが、それにも増してこの路線はユーレールパスが割引適用のみですから、窓口で切符を買わなければなりません。
留置車両。
構内一番端の線路に停められていた、ベルナーオーバーラント鉄道の客車です。
スイスの小私鉄の車両ですから客車と電車の区別はあまりありませんが、動力車のない付随車ばかりの客車編成3両編成です。
最近は純然たる機関車は姿を消しつつありますから、強力電車の付属編成用でしょうか。
次の駅。
さて、インターラーケン・オストから乗車したベルナーオーバーラント鉄道の列車。
ですが、本日は次の駅、ヴィルダースヴィルで一旦下車します。
このままグリンデルワルトまで直行してもまだ13時前で、ホテルのチェックインには早すぎる。
と言う理由もありますが、折角ですから。
この駅から出ている小私鉄、シーニゲ・プラッテ鉄道に乗車しようと思います。
無理をしないスケジュールと言いながら、実はこんなプランを盛り込んでいます。
これは3年前のこの地方訪問時の「残された課題」でもあります。
左の線路2本がベルナーオーバーラント鉄道。
右側がシーニゲ・プラッテ鉄道。
写真奥がインターラーケン方面です。
ナローゲージ。
こちら側が、シーニゲ・プラッテ鉄道の駅、というかホームと車庫。
乗車券類はベルナーオーバーラント側でまとめて販売しています。
メーターゲージよりさらにレール間の幅が狭いナローゲージ、かつラックレールです。
このヴィルダースヴィルを出るとすぐに急な坂を駆け上がる、登山鉄道です。
しかし、見たところ車両の姿が殆ど見当たりません。
留置車両?
シーニゲ・プラッテ鉄道ヴィルダースヴィル駅の一番端。
こんな編成が駐められていました。
一番手前は電気機関車のようではありますが、パンタグラフもヘッドライトも見えません。
中央の作業用車は、一番新しく見るからに現役です。
一番向こう側。
ちょっと陰になっていますが、こちらの機関車にはちゃんとパンタグラフがついています。
が、車体の造りは一番古そうでした。
インターラーケン行き。
グリンデルワルト側から、ベルナーオーバー―アルプ鉄道のインターラーケン行き電車が到着しました。
標準軌よりはひと回り小さいメーターゲージの鉄道ですが、隣のシーニゲ・プラッテ鉄道はさらにサイズの小さいナローゲージですから、ここではかなり大きなサイズに感じます。
こんな風に、低いホームに立っているすぐ傍を通り抜けると、尚更大きく感じます。
メーターゲージとナロー。
インターラーケン行きの電車。
こちら側はシーニゲ・プラッテ鉄道のホームですが、ホームと言えないような都面電車の電停安全地帯並みの高さです。
ベルナーオーバーラント鉄道との間には、直接乗降できないような「柵」がありました。
それにしても、仮設的な柵ではあります。
シーニゲプラッテ鉄道。
シーニゲプラッテ鉄道ヴィルダースヴィル駅の標識。
線路は左側の山を登ってゆきます。
左右の山の間後方には、グリンデルワルトの更に先にある、高い雪山が。
シーニゲプラッテの終点からは、これらの山々が正面に眺められるはず。
本日は、それが期待できる晴天です。
到着。
山上駅からの列車が到着しました。
この列車が折返し、山登りの列車になります。
電気機関車に牽かれた赤とクリーム色の客車が楽しそうです。
乗り換え客。
列車が進入するホーム。
私たちが到着した時はまだ誰も居ませんでしたが、徐々にお客が増えてきました。
特に隣に停車中の、インターラーケンからの列車からかなりのお客がこちらのホームに移ってきて、かなり混雑しそうな感じです。
車内。
車内はこんな感じ。
前後に通しの通路はなく、コンパートごとに扉から乗り降りする方式です。
1室の定員が8人で、硬そうな木製のベンチが並びますが、それほど悪い掛け心地でもありません。
車内。
客車の最後部後ろ向き。
山登りのラック式の鉄道ですから、機関車は下側最後部から後押しです。
客車の外観からはかなり古そうな感じもしたのですが、実際に乗車してみると、意外と新しそうで綺麗な内装でした。
乗降客の賑わい。
さて、山から下りてきた列車からの下車客。
隣に停まっていたベルナーオーバーラント鉄道の列車が発車すると、こんな具合に鎖(プラスチック製)が外され、ショートカットで線路を越えて隣のホームに向かいます。
私たちが到着した時は、写真ずっと左奥の、ホームの一番端の渡り板部分を通りましたので、シーニゲプラッテ鉄道の列車が到着時のみの措置のようです。
乗車中。
客車の乗降口はこんな感じ。
コンパートごとに外開きの扉があり、発車前に車掌が乗車券をチェック終わると、外から扉を閉めて施錠してゆきます。
ナローゲージの登山鉄道では、よく見られる方式です。
発車。
ヴィルダースヴィルを発車。
しばらくの間、列車は隣のベルナーオーバーラント鉄道の線路と並走します。
この区間は大した勾配ではありません。
機関車が後押しの推進運転ではありますが、線形が比較的良いせいでしょうか。
こんなにスピード出して大丈夫?と思うくらいの予想外に軽快な走りです。
併走区間。
発車直後、後ろ向きのヴィルダースヴィル向きの車窓風景です。
同行者が前向き、私が後ろ向きに座っていますが、後ろ向きでも車窓風景は上々です。
と言うよりは、下側に広がる景色が眺められるため、むしろ後ろ向きの方が楽しいかもしれません。
それより大事なのは、左右どちら側の眺めが良いのか、ということ。
あまり事前調査はしていませんが、発車後に左側の山麓を登ってゆくこと、これまで眺めた写真が、山登りの右側のアングルのものが多かったこと、などの理由で目星をつけて、山登り進行右側の席を確保しました。
ベルナー線と別れて。
さて、暫くベルナーオーバーラント鉄道の線路と並走ののち、こちらはここから一気に登り勾配にかかります。
グリンデルワルト方面に向かう線路が、どんどん窓の下に遠ざかってゆきます。
列車の速度も一気に落ち、山登りとラックレールの感触が強まります。
急勾配の車内。
さて、左右どちらの車窓が眺めが良いのか。
急勾配にかかり、木立の中を進んで、まずは左側の車窓の眺めが開けます。
つまり、私たちが座っているのと反対側です。
先ほど出発したヴィルダースヴィルとその周辺の家並みが見渡せます。
それに対して、こちら側の車窓は山肌と木立の風景です。
後方風景。
線路の向きと位置関係からすると、ヴィルダースヴィルやインターラーケン方面の下方の景色を眺めるのは進行左の方がやや良さそうな気もしていたのですが。
発車して最初こそ、左側に景色が開けましたが、そこは登山鉄道。
右へ左へ大きく向きを変えながら進みますので、右側からも、こんな風に雄大な眺めが広がります。
先ほどのヴィルダースヴィル方面の風景です。
そして、もう少し登れば、インターラーケンやトゥーン湖方面も眺められる、はず。
列車交換1 機関車。
途中の信号場に停車です。
駅、という訳ではなさそうです。
反対側からやって来たのは、黒い色の電気機関車が牽引(ブレーキ役、と言う方が正しいか?)する列車です。
私たちが乗っている列車の機関車は緑色。
形はよく似ていますが、色違いのようです。
構図の傾き、何せ急勾配に停車しているものですから・・・。
だけではないよな〜、というほどの傾き。
体をよじった態勢で急いで撮ると、こんなカメラの傾き乱発です。
列車交換2 オープン客車。
交換列車の客車、こんな感じの完全にオープンタイプのやつでした。
今日のような夏の晴天なら、こちらの方が気持ちいいでしょうね。
と言う程には、しかし向こうの乗客は多くありません。
「貸し切り列車」みたいです。
車窓越しにインターラーケン。
さて、反対側(進行左側)の車窓。
はるか下の方に、インターラーケンとトゥーン湖方面が開けてきました。
やはり、下方の風景はこちら側が勝るでしょうか。
ブリエンツ湖。
しかし、線路は大きく曲がりくねって進むため、実はこのように進行右側の車窓でも、下方の風景は楽しめます。
列車が大きく右に進路を変えていますので、下方の風景はインターラーケンより東側の、ブリエンツ湖方面となります。
独特の山容が楽しいです。
とくにあの向こう側が、全面切り立った崖だと思うと尚更です。
インターラーケン方面。
で、右側の車窓でも十分に堪能できる、インターラーケン方面です。
わずかの間にこれだけ登って来たわけですから、相当の急勾配です。
トゥーン湖。
更に、インターラーケンより先のトゥーン湖方面も、こんな感じの視界に収まります。
ここまで、やや左側の車窓が勝っているようには感じますが、それほどこだわらなくても良いかな、といった感じの配分ではあります。
途中駅。
途中駅、ブライトラウエネンBreitlauenenに到着です。
駅本屋は山登りの進行右側ですが、眺めが良いのは反対の左側。
こんな感じで眼下に景色が広がります。
どうせ対向列車と交換でしょうからちょっと降りてみたい気もしますが、あいにくこちら側は対向列車の線路側。
展開がわかりませんし、ちょっと無理そうです。
途中駅。
勾配の途中にある駅。
この写真サイズでは確認できませんが、駅名の標高は1542mと表示されています。
始発駅のヴィルダースヴィルが標高584メートルですから、1000メートル近くを登ってきたわけです。
しかし終点のシーニゲプラッテは標高1967メートルですから、まだまだ先です。
日本ではまだまだ知名度がいま一つの山の(と思われる)登山鉄道の途中駅ですが、ハイキングにはちょうど良いのか、意外と賑わっていました。
交換列車。
途中駅での交換列車です。
今度のやつは、茶色い装いの機関車です。
もしかして、1両1両全部色違いなのでしょうか。
外の風景、この駅では左下にインターラーケン方面の景色が広がっていました。
交換列車機関車。
短くて好ましいサイズの電気機関車。
茶色も明るい感じで、あまり古めかしい感じがしません。
よく見ると、側面の窓が船のように丸い形で、先ほど見た黒い機関車とは異なるようです。
何の変哲もない四角い機関車ですが、なかなか楽しいスタイルです。
客車。
で、今度の客車はこちらとスタイルも色も同じようなやつです。
乗客、そこそこ乗っていますが、超満員という訳ではありません。
ま、こんな鉄道ですから定員より多くは乗せないようで、混雑する場合は続行便が運転されるようです。
出発。
交換列車を残し、こちら側が先に発車です。
客車の山側のスタイル、こんな風になっています。
山登りの場合はこちら側に係員が乗車するのでしょうが、「機関手」は機関車に乗車していますので、車掌兼務の「誘導員」が正しい役目でしょうか。
トゥーン湖。
中間駅を発車すると、更に高い視点からトゥーン湖が広がります。
こんな感じで線路が右に左に向きを変えながら進みますから、左右どちらの車窓でも、十分に下方の眺めを楽しめるということになります。
インターラーケンとトゥーン湖。
インターラーケン方面が十分に見えるのは、このあたりまでとなります。
まだ木立はありますが、このような石と草の風景が広がりますので、さして障害はありません。
後半は右側の車窓に軍配が上がる、といった感じでしょうか。
岩山。
山登り後半、最後あたりの区間は、こんな感じで、左側が山肌にへばりついた感じとなります。
従って、景色は右側が断然よくなります。
この辺りまで来ると、これまでの木立の間とか草原的風景とは一変、険しい山登り的風景です。
ベルナーオーバーラント。
これまで下の景色ばかり楽しんでいましたが、終点近くなると、目の目にいきなりベルナーオーバーラント地方の山々が広がります。
これは圧倒的に右側車窓。
ということで、全体を見ると、山登り進行右側の車窓に軍配が上がるようです。
線路沿いの山道では、ハイキング客も結構見られました。
先程の途中駅まで歩くのでしょうか。
トンネルとトゥーン湖。
最後の区間はこんな感じです。
まだトゥーン湖も眺められますが、列車後方右奥のトンネルを出てからは、圧倒的に山の眺めがポイントです。
こちら側の窓の下は、結構切り立った感じの険しい坂です。
ベルナー三山。
で、窓の向こうに広がるのはユングフラウ・メンヒ・アイガーの3山です。
シーニゲプラッテ鉄道。
途中インターラーケン方面の眺めも素晴らしいですが、最終的にはこのベルナーオーバーラントの山々を眺める展望台のための鉄道です。
もちろん終着前の車窓からもこんな感じで眺められます。
ラウターブルンネン方面。
はるか下の谷間。
正面奥に進む谷沿いには、ベルナーオーバーラント鉄道のラウターブルンネン行きの路線が伸びてゆきます。
インターラーケンからユングフラウ方面に向かうには、ラウターブルンネン経由とグリンデルワルト経由があり、インターラーケンを出た列車も途中ツワイリュッチネンで両方面に分かれて進みます。
日本人観光客には賑やかな宿泊地であるグリンデルワルトの方が有名ですが、ラウターブルンネンも静かで落ち着いた良い町です。
下方の線路。
こちらは、ツワイリュッチネンからグリンデルワルトに向かう谷沿いです。
谷の一番底にベルナーオーバーラント鉄道の線路が通っているわけですが、もともと今乗車しているシーニゲプラッテ鉄道の始発駅ヴィルダースヴィルとはホームが隣同士。
これだけの高低差を登って来たわけです。
それ以上に、これだけ眼下直下に眺められる、というのが驚きです。
三山とグリンデルワルト方面。
谷の左奥には、グリンデルワルトの町も眺められます。
ここから右側のアイガー、ユングフラウを目指して、ヴェンゲルンアルプ鉄道の路線が伸びています。
そして、3山の手前の山の右回りには、ラウターブルンネン経由の路線が。
他にも小さな登山鉄道やロープウェイがあり、1泊などと言わずゆっきり滞在したいベルナーオーバーラント地方ではあります。
名峰。
終点間近。
真正面に見えるアイガー・メンヒ・ユングフラウ3山です。
手前の山がちょっと邪魔、と言う感じではありますが、贅沢は言えません。
というか、こちらの山にも展望台があり、当然ですが、3山をもっと近くに正面から眺めることが出来るはず。
ケーブルカーがあり、展望台まで一直線です。
いつになるかは分りませんが、いつかぜひ行ってみたいとは思っています。
到着と交換列車発車。
終点のシーニゲプラッテに到着です。
しかし下車するのはちょっとお預け。
隣のホームから山下りの列車がすぐに発車しますので、それを待ってから、係員がドアを外から開けて行きます。
こちらと同じ客車でした。
緑の機関車。
続けて、緑色の機関車に牽引された列車が発車して行きました。
この時刻になると下山客が増えてくるのか、間隔を置かない続行便です。
この列車が発車まで下車は待機、かと思いましたが、すでに係員がドアを開けて回っています。
過度に安全に気を遣う、と言う程でもないようです。
基本は自己責任?
下車客。
終点のシーニゲプラッテ駅。
駅名下の表示によると、標高は1967メートルとのこと。
50分ばかりかけて、標高差1383メートルを登って来ました。
下車客は隣の線路を渡っててんでにホームへ。
そこから更に上へ、或いは下へと別れてゆきます。
到着列車。
終点のシーニゲプラッテ駅。
わずかの平地に設けられた駅ですが、ホームの長さは結構あります。
そして、一方の線路に3本の列車が直列に並んでいます。
今到着した列車は、一番手前の1本だけ。
後の2本は先行して登って来たやつですが、先ほど2本続けて発車して行きましたから、到着したタイミングでは、5本の編成が居たことになります。
登山鉄道ですから、時刻により上下客はかなりアンバランスに変化するでしょうから、何本もの編成に対応した構内の造りです。
シーニゲプラッテ。
駅を出ると、ここから先、登山道、というよりハイキング道が続きます。
ホテルやレストランの表示がありますが、この先に展望台とかあるようです。
駅はユングフラウ側の山肌にへばりついた感じで、ここからはブリエンツ湖方面は眺められませんが、稜線まで登ると、反対側も眺められるのでしょうか。
言ってみたい気もしますが、今回は歩行制約のある同行者もいることですし、ここからの眺めだけにします。
機関車と三山。
終着駅シーニゲプラッテのホームから眺めた風景はこんな感じで、深い谷の向こうに広がるのはユングフラウほかの山々です。
乗って来た列車の最後部の電気機関車。
深緑色のやつでした。
夏場のせいかどうか判りませんが、ドアを開放したままの運転です。
この鉄道に限りませんが、こんな感じのヨーロッパの登山鉄道。
速度がさほど早くないせいか、運転席ドアを開放したままの運転を見かけます。
ホルン。
ハイキング道の登りがけ。
アルプスホルンの演奏中でした。
皆さん結構年配の男性です。
観光客も、記念撮影しては通り過ぎてゆきます。
自分は入りませんが、私も一枚。
ユングフラウ方面。
何か写真的には上の方と相当ダブっている感じではありますが。
終点駅から眺めた三山方面、ということで。
本日は午後になってもこのような非常に良いお天気。
ということで、ユングフラウ方面観光にはもってこいのようです。
早朝から出発すれば、こことユングフラウの掛け持ちも時間的には不可能ではありませんでしたが、同行者にこれ以上の無理もさせられません。
本日はここから眺めるだけにします。
谷とグリンデルワルト。
他に沿って一番底を走る、ベルナーオーバーラント鉄道。
そして、終点グリンデルワルトまでが眼下に眺められます。
ここに掲載の写真は縮小加工して確認しづらいですが、元サイズの写真では、グリンデルワルト駅や、そこから接続するヴェンゲルンアルプ鉄道の線路も確認できます。
ヴェッタ―ホルンとグリンデルヴァルト。
ユングフラウ方面から左にレンズを振ると。
グリンデルワルトの町から、ヴェッタ―ホルン方面が眺められます。
グリンデルワルトから眺めたヴェッタ―ホルンは、高くそびえる独特の山容の山ですが、この高さと方角から眺めると、またちょっと違った感じがします。
駅風景。
シーニゲプラッテ駅です。
展望台方面に登ってゆく下車客が圧倒的に多いのですが、谷側に下りてゆくハイカーも結構います。
左手後方の山。
さほど高い稜線でもなさそうですから、上まで登ると、やはりブリエンツ湖方面も眺められるのでしょうか。
駅。
駅のホーム反対側へ回って見ると。
線路一番奥の編成は、オープンタイプの客車です。
こちらに乗ってみたい気もしますが、側面には「予約」の札が掲げられていました。
機関車とヴェッタ―ホルン。
次の列車は、赤い機関車です。
ホントに色違いにやつが何両もいます。
3本の列車。
到着とは反対側の、駅舎側の線路に「転線」されました。
どうやら「降車ホーム」と「乗車ホーム」が分けられており、毎回転線作業を行っているようです。
このあたり、几帳面と言うか、手間暇かけているというか・・・。
尚、転線の様子やその他ここに挙げていない写真は、別途
「GALLERY INTERNATIONAL」
の
「シーニゲプラッテ鉄道」
のコーナーに置く予定です。
合わせてご覧ください。
車内から。
さて、折角登って来た山の上ですが、同行者の事情から、山歩きするわけにもあまり長居するわけにも行きません。
次の列車で折返し下山することにします。
と言っても、若干時間はありましたから、駅付近の散策観察だけなら、これだけでも満足です。
先程の転線で列車の順序が変わっていますから、乗車したのは往路乗って来たのとは別の、赤い機関車の編成です。
発車直前。
下から登って来た列車が到着です。
到着列車。
やって来たのは、オープンタイプの客車編成でした。
先程往路に最初にすれ違ったやつでしょうか。
客車の先頭部には、こんな感じで係員(車掌?)が乗務していますが、運転しているのは最後部の機関車の中からです。
機関車。
車体の割に大きなパンタグラフを上げた電気機関車。
やはり最初にすれ違った黒い奴のようです。
オープンタイプの客車。
山に登るときは気持ち良さそうですが、山上がそこそこ涼しいため、下るときにはもしかすると涼しすぎて向いていないかもしれません。
発車。
山登りの続行便があるのかと思っていましたが、1編成だけが到着すると、こちらの列車は発車です。
次の後続列車もすぐに発車するのか、到着したばかりの下車客は、皆後方向こう側に誘導されていました。
駅方面。
シーニゲプラッテ山上駅を発車です。
往路の車窓の感じから、やはり座るならこちら側。
という感じでしたので、山下り進行左側、つまり往路と同じ側の車窓風景を楽しむことにします。
後方に遠ざかる駅ですが、この先すぐに右にカーブしますので、駅自体はすぐに見えなくなります。
続行列車。
さて、トンネルを抜けて下り坂。
後方を見ると、岩肌にへばりつくように敷かれた線路を、続行の列車が降りてきます。
先程ホーム2番手に控えていた、オープンの客車編成です。
こちらの列車との距離感覚はこんな感じです。
ところでよく見ると向こうの機関車。
電気機関車なのですが、パンタグラフを下げています。
終点手前までは急勾配をひたすら降りるだけなので、動力は不要。
抵抗器のブレーキだけに頼っているのでしょうか。
今乗っている列車も?
途中駅。
途中の中間駅(本当の中間よりは山頂寄りですが)、ブライトラウエネンに到着です。
先程の往路の時よりも大勢の乗客が居ます。
時間的に、トレッキングが終わっての帰路、でしょうか。
全員が乗車してくるのかと思いましたが、こちらの列車と後続の続行便に分かれて案内されたようでした。
係員が空席状態を確かめながら、客車コンパートのドアを開けて誘導します。
交換列車。
対向列車が到着しました。
やはり朱色とクリーム色の客車で、今乗っているやつと同じ。
客車はこのタイプかオープンタイプの2種類のようです。
ほぼ同時に、山下りの続行便も到着です。
長い交換設備。
3本までの列車が交換できるだけの長さがあるようです。
緑の機関車。
対向列車の機関車は、緑色のやつでした。
ここまで確認できた色は、黒・茶色・緑・赤、そして客車と同じ、赤とクリーム色2色のやつです。
全部で何両いるのでしょうか?
続行列車。
ベルナーオーバーラント鉄道と並ぶ、比較的平坦区間まで降りてきました。
続行列車。
意外と近いところまで迫って来ています。
大したスピードじゃないし、比較的平坦地ですから、追突のリスクは少ないのでしょうか。
それにしても、まだパンタグラフは上がっていません。
発電ブレーキはともかく、いざと言う時の緊急停止は大丈夫?
終点。
終点、ヴィルダースヴィルに到着です。
片道おおよそ50分。
短いながら、予想外に楽しめたショートトリップでした。
それはともかく、シーニゲプラッテ鉄道のホーム。
ダイヤ上はこの列車が折返しになるはずなのですが、乗客の姿は見当たりません。
さすがにこの時刻から登るお客は少ない?
続行便到着。
続いて、続行便の列車も到着です。
いつの間にかパンタグラフが上げられています。
どういう運用になっているのでしょうか。
正面には、大きな目玉のヘッドライトが3つ。
良く見比べると、色だけではなく、このライトの位置や大きさはじめ、細かい所が微妙に異なる各機関車です。
両鉄道の列車。
左側、インターラーケン行きの列車が到着です。
しかしこの列車からシーニゲプラッテに乗り継ごうというお客は、ごくごく僅かです。
逆に、シーニゲプラッテからの下車客の多くは、この列車に乗り込みました。
私たちは本日はグリンデルワルト泊りですので、少し待って反対向きの列車に乗車です。
オープン客車編成。
オープンの客車編成です。
線路配置からして次に発車するのはこの列車。
なのですが、乗客は皆後方(写真左手)の、私たちが下山してきた編成に誘導されています。
やはりこのオープンタイプの客車は、ちょっと特別な運用なのでしょうか。
赤色編成。
手前に停まっている、赤色機関車の編成。
ホームにやって来る乗客は、皆こちらの編成に乗り込んでいます。
しかし時刻のかねあいから、とても一杯になるほどの乗客数ではありません。
赤い電気機関車。
やはりパンタグラフが上がりきっていません。
2019年3月2日追加
オープン客車発車。
停止していた順番通り、まず茶色の機関車のオープン客車編成が発車して行きました。
乗客はゼロの回送列車状態です。
もちろんパンタグラフは一杯に上げられています。
相変わらずドアも開放しっぱなしの電気機関車。
ちゃんと開放状態でロックできるようになっているんでしょうね。
赤色機関車発車。
続けて、私たちが下山してきた赤い機関車の編成も発車です。
こちらにはわずかですが、お客が乗っています。
茶色の機関車と比べて、ヘッドライトの大きさがこれだけ違うと、随分と印象も異なります。
ベルナー線の車内。
乗り換えたグリンデルワルト行きの電車は、超低床と高床が入り混じった、今風の電車編成でした。
老同行者には、低床は助かります。
強いて言えば、窓がわずかしか開かないのが難点です。
全く開かないよりは、マシですが。
ラウターブルンネン行き先発。
次のツワイリュチネン駅で、編成の前半分が切り離され、一足先にラウターブルンネンに向けて発車します。
先程シーニゲプラッテ鉄道から俯瞰した、深い谷に向かって進んでゆきます。
グリンデルワルト行き発車。
私たちが乗車しているグリンデルワルト行き。
ラウターブルンネン行きが発車するとすぐに、続けて発車です。
列車は左にカーブし、深い谷底を進みます。
こちらも先程シーニゲプラッテ鉄道から俯瞰した通りです。
グリンデルワルト。
終点グリンデルワルトに到着。
これで何度目か?
と言う程ではない。
おそらく4度目です。
お馴染みの駅風景です。
先ほど山上からも眺めましたが、ここから見上げると、後ろのヴェッタ―ホルンの独特の山容がひときわ強調されます。
時刻は16時過ぎたばかり。
夏時間のことですからまだまだ一仕事できそうですが、無理はせずにホテルへ。
本日の宿は、駅のすぐ右手のホテル。
駅から一番近い、ということで至極便利ですが、実はもう一つ下心も。
とりあえず部屋に入ることにします。
PART2 ベルンとシーニゲプラッテ編 終わり
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