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かいもん4号のホームページ
TRAVEL
ヨーロッパ 2015夏
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2015年お盆休み。
少し長めの休暇を頂いて、ヨーロッパへ出かけました。
例によって老齢の同行者連れの欧州の旅は2年振りで10回目です。
しかし体力・気力の衰えは隠せず、どうやらこれが最後になりそう。
これまでの訪問地を再確認するような、仕上げ的ルートの旅です。
尚、追加は下の方になります。最新の追加は
2017年10月15日
PART1 出発編
2015年9月13日一部追加
PART2 ベルンとユングフラウ編
2015年11月29日追加
PART3 ツェルマット編
2015年12月27日一部追加
PART4 ゴルナーグラート観光編
2016年2月28日一部追加
PART5 ツェルマット散策編
2016年4月10日一部追加
PART6 レールジェットでインスブルック編
2016年8月29日一部追加
PART7 インスブルックとツィラータル編
2016年11月27日一部追加
PART8 ライン観光編
2017年6月18日一部追加
PART9 ケルンとヴッパータル編
2017年9月10日一部追加
PART10 デュッセルドルフから帰国編
2017年10月15日一部追加
<PART8 ライン観光編>
市電とバス。
本日は、ここマインツからラインを船で下り、ボンを経由してケルンまで行こうと言うスケジュール。
まずは朝食前に、ホテル周辺を少しばかり散歩です。
路地を出たところを路面電車が通っており、停留所のある賑やかな場所でした。
通り一杯に、バスと電車がすれ違います。
市電。
マインツの町の路面電車とバス。
白地にこの少し赤っぽい黄色が基本色のようです。
ほんの少しばかり古めの感じがする、面長のスタイルの電車でした。
乗り場を共用。
すこし派手な広告電車がやって来ました。
上の黄色い電車とは異なり、ちょっと新し目の感じの5連節車体の長い編成です。
ここマインツでもバスと電車は完全に一体化されており、こうした主要な乗り場では電車とバスが同じホームに代わる代わる発着します。
電車乗り場も、道路の端の歩道部分に寄せられていました。
大聖堂とマルクト広場。
ホテルでの朝食を済ませ、これからライン川沿いの船着き場へ向かいます。
スケジュール上、マインツでの観光は特に予定していませんが、折角ですから大聖堂を眺めながら港まで歩こうと思います。
と言うか、ホテルから港まで大した寄り道しなくても、この大聖堂前、マルクト広場を通るのが自然です。
市場の列。
大聖堂の前の広場にはたくさんの露店が立ち並び、まだそこそこ早い時間ながら、結構な賑わいを見せています。
一番たくさんあったのは、写真のような果物中心の青果類を並べている露店。
たくさんの商品を所狭しと並べ、そんな店がずらりと並んでいる様は見事です。
店の人が声を掛けてくれ(もちろん言葉はほぼ分からない)、買わないにしても眺めているだけでも楽しくなりますが、あまり時間もないため、横目で眺めながら通過です。
露店。
そのまま立ち去るには名残惜しいマルクト広場の市場。
もちろん青果だけではなく、ソーセージなどの加工品もたくさん並べられています。
朝食の直後でさえなければ、何か1品くらいは買い求めていたかもしれません。
ここを通り過ぎると、あとはライン川岸まで大した距離ではありません。
乗船場。
ライン河畔に出ると、前方に船着き場が見えてきました。
本日は、ここマインツからラインを下り、ローレライを通過し、コブレンツの手前のボッパルトまで船旅を楽しむスケジュール。
ということで、朝の市電ウォッチングの後は、暫く鉄道の出てこない?観光、ということになります。
このKDラインの観光船。
名前は「ケルン・デュッセルドルファー」ですが、現在(2015年夏)のダイヤでは、マインツからローレライを通る船は、ケルンへもデュッセルドルフへも行かず、ボッパルト止まりとなっています。
出航。
乗船するとまもなく出航時刻。
岸壁を離れると、一回り小さい次の便の船が待機しているのが目に入ります。
このライン下りの船。
ユーレールパスで乗船出来るために今回のプランに組み入れたのですが、事前に窓口でチケットを貰う必要がありました。
乗船口で促されてやや離れたチケット売り場まで引き返し、ユーレールパスを提示して「ボッパルトまで」と言うと、窓口係員は通常の乗船チケットを出して「二人で100ユーロ」。
「これが通用するはず」と伝えるのにえらく時間が掛かってしまいました。
利用客は少なくないと思うのですが。
もしかして、よくある[確信犯」?
船上デッキ。
さて、一たび出航してしまえば、あとはのんびりした、列車とは時間の感覚が違う船旅です。
「川下り」ではありますが、一大観光地・国際河川を行く船ですから、結構な大きさです。
船の大きさ広さとは裏腹に、乗客のほとんどがデッキに出ている状態でこんな感じ。
つまりガラガラです。
もっともこれは始発地のマインツから乗船したためで、古城が連続する途中ビンゲンあたりからは、多数の乗客で一杯になるのではと思われます。
ま、暫くはひと時くつろいだのんびりした船旅を楽しむことにします。
船室風景。
1階は、前方の展望が眺められる広い船室。
しかし本日は乗客は全く見られません。
ま、真夏の曇りの天気ですから、乗客は全員広いデッキに出て川上の風と遮るもののない景色を楽しむのが当然ではあります。
大きな港。
さて、行く手は左右に古城が点在、というより連続する風光明美なライン谷ですが、ここマインツは大きな町。
ラインは大きな船が行き来する国際河川ですから、「観光船」はついでのようなもので、主役は貨物の運搬船ということになります。
日本では臨海部でしかお目にかかれませんが、このように広大なコンテナヤード基地も見られます。
船の列。
今乗船しているKDラインの客船もそこそこの大きさ。
ですが、列をなして航行する貨物船の方が、はるかに大きな存在です。
橋の下を通過する川船ですから、海洋船と比べると高さが極端に低いのが特徴ではありますが、幅と長さは大したものです。
こんなやつが曲がりくねった(というほどではないにしろ、決して広い直線ではない)川を上り下りするわけですから。
橋梁建設中。
幅の広いライン川ですが、さすがに主要な都市には大きな橋が何本も架けられています。
日本と異なるのは、都市部では橋がたくさんあるのに比べ、田舎に行くと全くなくなる点でしょう。
ここマインツ市内でも、大きな橋が増設中でした。
後方風景。
幅が広く水量の多い、ライン川のここマインツ付近。
大きな町が次第に後ろに遠ざかります。
風景がめまぐるしく変わる列車の旅と違い、時間軸が恐ろしく引き伸ばされた感じがします。
船上デッキ。
アッパーデッキから眺めた前方風景。
デッキ上はこんな乗客の密度なので、思い思いにテーブルと椅子を並べてのどかなものです。
もっとも、終着までこんな感じなら実にのどかなものなのでしょうが、おそらくは今のうちだけでしょう。
のんびりしているうちに、ゆっくりビールでも注文する事にします。
続行船。
斜め前方を同じ向きに進む貨物船。
さほど大きな船ではありませんが、長さは結構あるようです。
が、これはちょっと、余りに近すぎやしないか?
互いに同じ向きにゆっくり進む船ですから、急接近するようなことはありませんが、何しろ急ブレーキを掛ける訳にもゆかない。
互いの操舵技能を信じるばかりです。
貨物船。
長い長い貨物船とすれ違います。
川船ですから高さはむしろ平べったい感じですが、長さは半端じゃありません。
これが川船?と思わず疑いたくなるようなサイズです。
このあたりはまだまだ川幅も広く、直線に近い感じで安心感はありますが、こんなのと「ローレライ」の急なカーブですれ違ったらどうなるんでしょうか。
コンテナ船。
長い貨物船の後ろを追いかけるように短い間隔でやって来たのはコンテナ船です。
国際規格のコンテナを積み重ねて運行しますから、こちらは先ほどの貨物船と比べるとちょっとだけ「背が高い」感じがします。
細い柱の上に載っかったような操舵室が特徴的でした。
教会のある風景。
マインツを出て暫くは、ラインの両岸は比較的なだらかな平地や農地の風景です。
両岸の風景もなだらかで、ときおり通り過ぎる集落と教会が良い感じの景色が続きます。
船の上から眺めた場合、ラインの右岸と左岸。
どちらが眺めがいいのか?
あくまで感覚ですが、小奇麗な集落や教会、パッチワークのような畑の模様など、やや右岸に軍配が上がるような気がします。
もっとも、今のところは上の写真にあるような乗船率ですから、必要であれば景色ごとにデッキの左右に移動して楽しむことができます。
クルーズ船。
長い船体のクルーズ船が、並んで停泊していました。
よく旅行会社の広告などで見かけるやつです。
窓一つ一つが個室になっているホテル形式のやつです。
こちらのようにたかだか数時間の船上観光などとケチな事は言わず、何日もかけてライン沿いに各国を巡るクルーズ船です。
一度はこんなのに乗って見たい気もしますが、何日もだと流石に飽きる、でしょうか。
寄港。
船は途中、何ヵ所かの港に寄りながら進んでゆきます。
マインツを出航してから1時間半少々。
このリューデスハイムあたりまで来ると、両岸の風景も平地と丘陵地帯が交互に姿を現し、次第に丘陵地の割合が高くなるといった感じになります。
どこの町にも必ずあるランドマーク的な教会ですが、それぞれ特徴ある形をしており、それぞれの町に似合っている感じがします。
。
フェリーボート。
ラインは大きな川ですが、主要な都市を除くと意外と言っても良いくらい、両眼結ぶ橋がありません。
もっともこれはライン川に限った話でもありませんが、
自然、両岸を結ぶのは船の便と言う事になります。
各地で見られるのはこんな両頭タイプのフェリーボート。
こちらもやはり甲板の低いフェリーが、行ったり来たりしていました。、
距離(位置)表示。
特にどうという事のない風景なのですが。
ラインには、川岸にバーゼル・コンスタンツを起点とする「距離表示」が設置されています。
複雑な川の地形ですから、安全に航行するための目印でしょうか。
有名な「ローレライ」は554と555キロ地点の間ですから、あと26キロくらいです。
ビンゲン寄港。
マインツ出航からおおよそ2時間弱で、船はラインの左岸、ビンゲンの港に到着です。
ここで予想通り、多数の乗客が待っていました。
マインツからボッパルトを結ぶ、本日このKDラインの観光船ですが、一番の見どころはここから先の古城ルートとローレライの、いわゆるライン谷の区間です。
乗船客の列。
ドイツ国鉄DBの駅からも近いビンゲンの船着き場。
後ろには停車中のDBのインターシティの姿も見えます。
大勢の乗客が桟橋の手前のゲートで、乗船開始を待っています。
私達のようにマインツに宿泊すれば別ですが、フランクフルトなど他都市宿泊であれば、一番便利でなおかつ短時間お手軽なのは、ここビンゲンからの乗船。
本日の最混雑区間です。
船上の混雑。
ゲートが開くと同時になだれ込んできた乗船客で、一気に満員。
で、デッキの上はこんな感じの混雑になりました。
まだまだスペースには余裕があるように見えますが、乗客の多くは椅子を移動させて左右両側の手摺りのすぐ内側に、早い者勝ちの競争で陣取っていますから、この部分だけは異常に密度が高くなっています。
ゆったりとビールのグラスを載せていた目の前のテーブルも、他の乗客のためにどかさざるを得ません。
慌ただしい移動作業のお陰で、「飲酒」写真を撮るのを忘れてしまいました。
船上風景。
とは言っても、密度が高いのはデッキ両船舷だけ。
大きな船ですから、デッキ中央部は余裕のスペースで、テーブル付きでのんびりしたいならこちらの方が良いかもしれません。
更に、下の階の屋内船室は未だにガラガラです。
もっともこれは、「乗船率が半分」ということではなく、「晴天ならデッキ、冬や雨の日なら屋内船室」という設定のためのようです。
古城。
船内ロケーションですが、現在左舷の中央部やや後ろ付近に陣取っています。
どちらが眺めが良いのかわかりませんが、ま、両岸に点在する古城ですから、どちらでも良さそうです。
これまでDBの列車からは何度もこのライン沿いの景色は眺めた事があるのですが、幹線は左岸を走る路線のため、眺めたのは対岸の右岸ばかり。
今回は左岸の古城風景も眺めたい。
というのが理由。
ですが、「船の上からDBの列車を眺めたい(写真撮りたい)」という下心も同行者には内緒でちょっとばかり秘めています。
しかし右岸の風景もご覧の通り、山上の古城はここからでも十分に見渡せます。
全く困る事はありません。
左右の古城。
ビンゲンを出ると、すぐに本格的にライン谷の古城ルートに入ります。
川幅は少し狭くなった感じですが、それ以上に両岸の山が険しく平地がなくなり、「谷を進んでいる」という感じになります。
混雑してきたために、先ほどまでのように左舷右舷に自由に移動、という訳には行きませんが、左右両岸の丘の上に古城が交互に現れるので、眺めは十分です。
古城風景。
それにしても、よくこれだけ並んで城(要塞?)を造ったと感心したり呆れたりのライン川両岸です。
ラインが昔からいかに重要な交通路だったかというのが良く分かりますが、通過するたびに繰返し通行税を取られていた側からすると、たまったものじゃありません。
ところで、川の両側に並んで城がある場合は、どちらが通行税をとっていたのでしょうか。
貨物列車。
船の上から眺めていると意外と列車がやって来ないものですが。
ようやくやって来たのは、右岸を上るDBの貨物列車です。
真っ黒い電気機関車に牽かれているのは、ドイツらしいいかつい造りの貨車の編成です。
ドイツで見かける貨車って、本当に頑丈そうです。
もっとも、あまり風景になじんだ列車とも思えません。
船上の様子。
両岸には次から次へと古城や小奇麗な町の教会が現れますが、ゆったりした船の上からの眺めですから、乗客もどこかのどかで、一瞬を見逃さないようにしようと言う慌ただしさはありません。
初めての船上からのライン谷の眺めでしたが、列車ばかりではなく、たまには船で旅するのもイイものです。
古城とフェリー。
ニーデルハイムバッハの町です。
ここでもやはり、右岸と左岸を結ぶのにはフェリーボートが活躍しています。
まっすぐな川ですから両岸はさほど深くないのでしょう。
背の低い平べったい形状の船です。
小さな船体でできるだけたくさんの車をスムーズに運べるように、操舵室は片側に寄せられています。
僅かの乗船時間ですから、運転手を一旦車から降ろして船室へ、何て言う思想はないようです。
貨物列車。
貨物列車がやって来ました。
DBの標準的な電気機関車による牽引ですが、重量級なのか重連での牽引でした。
手前の船、船尾にはフランスの国旗を掲げています。
ラインを挟む地域は、かつてフランスとドイツが領土を奪い合った地域でもありました。
ICE。
ICEがやって来ました。
かつてはフランクフルトとケルン方面を結ぶにはこのライン沿いの路線がメインルートでしたが、ICEが走る高速新線が開業してからは、そちらに主役の座を渡してしまいました。
とは言え現在でもまだまだ、インターシティや貨物列車が走る主要路線には違いありません。
中にはこのようにICEの車両を使用した列車も設定されています。
古城。
バッハラッハの町です。
落ち着いた街並みと古城が並びます。
スイスからドイツにかけてのライン川沿岸には(もちろんここだけではありませんが)、綺麗なパッチワークのようなブドウ畑が並びます。
棚が横に広がる日本のブドウ畑と違い、整列した木の列が綺麗に見える、眺めて楽しい風景です。
まだ乗船客。
ここバッハラッハでも、結構な乗船客がありました。
古城の続くライン谷としては中間の地点となりますから、駆け足で短時間船旅を楽しもうと言うのではなく、むしろゆっくりと古城のホテルや古い町に宿泊して、優雅に旅する観光客といった感じです。
ということで、先ほどビンゲンで見られたような先を争って乗船するような様子も見られません。
船の列。
相変わらず広い川ではありますが、この辺りまで来ると大きい曲率半径ながら、結構曲がって流れています。
行き来する大きな船もそれに合せて操船するわけですが、流れがゆっくりなため、内側はかなり浅瀬になっているように見えます。
もちろん知り尽くした乗組員が操るのでしょうが、傍から素人目に見ていると、「大丈夫かな?」と思わずにいられないシーンも時には見られます。
対岸の電車。
さて、ライン川に沿った鉄道は川の左岸・西側がメインルートですが、反対側の右岸にも線路は通っています。
平地のないライン谷ですから、駅周辺のわずかの平地を除くと、どちらの線路もすぐ川岸に敷かれています。
右岸のローカル線。
短距離の電車がやって来ました。
対岸の駅。
ライン川と山とのわずかのすき間のような場所に家並みがあり、そして駅がありました。
こちらの路線で見られるのは、時折やって来るローカル電車とさほど長くない貨物列車ばかりです。
そう言えばちょうど30年前(1985年)の7月某日。
初めてここにやって来た時、左岸を走る「ルフトハンザエクスプレスET403型」の車窓からライン越しに、右岸を走る旧TEEの気動車VT601をちらりと眺めた記憶があります。
すでにTEEの時代ではなく、そんな列車が走る幹線でもありませんでしたから、何かのイベント列車だったのでしょうか。
プファルツグラーフェンシュタイン城。
ラインの流れの中に立てられた、プファルツグラーフェンシュタイン(通称プファルツ)城です。
もちろん車窓からも眺められますが、川を下る船は右側通行のため、本当に目の前に眺められるはず。
確かにその通りでしたが、残念ながら長い貨物船の後を追うように半分並走状態になったため、少々邪魔気味ではありました。
ま、振返って見るとそれもまた良し、ではあります。
シェーンブルク城。
オーバーヴェーセルの山の上に立つ古城・シェーンブルク城は、現在でもホテルとして宿泊できる有名な城です。
随分前からホテルのホームページで確認してはいたのですが、8月の予約はすでにほぼ満室状態。
特にラインの見える側の部屋は恐ろしく人気が高いようです。
ここで下船して、というプランも少し考えたのですが、宿泊しないのであればそのままゆっくり通して船の旅を、というのが結局のところ今回のプランです。
オーバーヴェーセル寄港。
オーバーヴェーセルの港に寄港です。
ライン谷の中ほどの、いずれかの城を訪れるにはちょうど良い町ですし、宿泊施設もありますのである程度の乗降があるのでは?と思っていましたが、本日は予想外に少ない乗船客でした。
逆に下船するお客は多少まとまっています。
これから古城見学、でしょうか。
インターシティ。
川からさほど離れていない所を走っている、というか駅のロケーションの良いオーバーヴェーセル。
ちょうどDBのインターシティが通過して行きました。
観光地オーバーヴェーセルではありますが、停車するのはローカル列車ばかりでインターシティは通過ですから、列車での便は今一つではあります。
列車と塔。
上の写真とこの写真のインターシティ。
機関車は川上のマインツ側に連結されていますが、この列車は推進運転でしたので、時系列で見るとこのような順序になり、この写真では向こう側に向かって走っているところです。
ところで、ここオーバーヴェーセルは列車撮影の名所でもあります。
ちょうど右端に見える石造りの塔を巻くように線路がライン川に沿ってカーブしており、山側から俯瞰するように塔とライン川とカーブして走る列車の組合せの写真、というのがおなじみのアングル。
ここを走るTEE「ラインゴルト」などの写真風景に憧れたものでした。
撮影名所。
この区間を走る列車には何度も乗車した事がありますから、この塔も初めて見るわけではありませんが。
こんな風に船の上から眺めるとは思ってもいませんでした。
川から眺めるには一番良い位置まで船がやって来たのですが、残念ながらこのタイミングでは列車はやって来てくれません。
なかなか絵に描いたようにはゆきません。
ちょっと残念です。
ローレライへ。
さて、オーバーヴェーセルを過ぎると、見どころはローレライ。
川幅がひときわ狭くなり、前方で流れは大きく向きを変えています。
前方にも大きな船が進んでいますが、ちゃんと曲がれるのかな、という感じではあります。
S字型に川が蛇行しますので、それぞれ反対側に浅瀬が現れ、進路が難しそうな感じではあります。
「554」。
写真では小さく見にくいですが、向こう岸に「554」を示す立て札(キロポスト?)
この先がローレライの急な曲がった流れになります。
しかし、見た所言う程には速い流れのようにも思えません。
むしろ目立つのは、前方を行く客船のような長い奴が進むのには不自然な急なカーブ、と言う感じではあります。
ローレライ。
そして、伝説の難所ローレライ。
たったこれだけの標識があるだけですが、あまり変な派手派手しい観光看板などがあるよりは、よっぽどマシまもしれません。
お客として乗っていた限りでは、さほど急な流れを体感できる訳ではありませんでした。
ローレライを後に。
後方を眺めると、一見なだらかそうな流れではありますが、かな急に曲がりくねっています。
横方向の流れもありそうですし、確かに昔から難所と言われているのも頷ける気はします。
長い貨物船同士がここで行きあったら、ちょっスリルがあるかもしれません。
というより、交通整理。
どうやっているのでしょうか。
まだまだ古城。
ローレライの急な谷を過ぎると、再び小奇麗な街並みと古城が姿を現します。
船上からの眺めとしては(列車の車窓からもそうですが)、ローレライよりは古城の連続の方が面白い感じです。
そしてここから先はライン谷も次第に低くなり、次第に平地が現れて来ます。
ザンクト・ゴアに寄港。
船はザンクト・ゴアに寄港。
ここで大勢、と言うより大半と言っていいほどのお客が下船しました。
すでに古城の最密集地も過ぎたしローレライも過ぎたし、ラインの船下りのお手軽なコースはビンゲンからザンクト・ゴアまで、と言う感じです。
しかし船はまだまだ、あと50分ばかり先に進みます。
古城と観光船。
すれ違ったのは、同じKDラインの観光船。
こちらより一回りも二回りも小型の船ですが、そこそこのお客は乗船しているようです。
川の遊覧船って、「川下り」と「上り」とどちらが良いんでしょうか。
一般的には「川下り」と言われますが、ラインの場合は別に渓流や急流下りと言う訳ではありませんから、どちらでも良さそうな気がします。
と、よくよく考えてみると、これまで過去数度の経験。
この区間を列車で通ったのも、今回船で通ったのも、いずれもマインツ側からコブレンツ側に向かう「川下り」です。
スケジュールの都合もあるのですが、「ラインは川下り」という先入観が無意識のうちに働いていたのでしょうか。
空いた船上風景。
さて、船上甲板はご覧の通り。
朝マインツを出発したのと同じくらいガラガラになってしまいました。
再びゆったりした感じの船旅ではありますが、残り時間は50分ばかり。
のんびりビール、というのは上陸してからの楽しみにして、あとはまったりと船上から風景を楽しむことにします。
まだまだ古城。
古城が連続するメインの部分は過ぎてしまいましたが、それでもまだまま古城は点在しています。
左岸の山の上に眺められる大きな古城はラインフェルス城。
ちょうどインターシティがやって来ました。
過去これまでの旅では向こうのインターシティの路線の川側車窓からラインを楽しんでいた訳ですから、このラインフェルス城をじっくりと眺めるのは初めてです。
やはりゆったりと始発から終点までの船旅にして良かったと思います。
ローカル列車。
川の右岸。
5両編成のローカル電車が通り過ぎます。
この先コブレンツを過ぎて更にボンの手前までは、ほぼ川の両側に線路が沿っていますから、城は少なくなってもそれはそれで楽しみは続きます。
この便がコブレンツの手前ボッパルトで終点となるのが残念です。
インターシティ客車。
左岸側のメインルート。
やって来たのはマインツ方面行きのインターシティです。
この列車は機関車が先頭で客車をけん引する本来のスタイルです。
高速新線以外のルートでも長距離列車はICEが幅を利かすようになったドイツDBですが、それでもまだまだ客車のインターシティも活躍中。
しかし車両の色はICEカラーにほぼ統一されました。
観光船とインターシティ。
運行会社は異なりますが、こちらもラインの観光船。
甲板は最全部まで乗客スペースがあり、眺めは抜群に良さそうです。
後方を走るインターシティ。
この塗装当初は「厚化粧の検証直し」という感じがしていましたが、こうやって眺めるとスマートで悪くない感じではあります。
色違い列車。
コブレンツに近づいて列車本数がやや増えたのか、右岸のローカル線でも列車をよく見かけるようになりました。
赤い奴と色違いだけなのか中身まで違うのかわかりませんが、黄色バージョンはやや短めの3両編成でした。
ローカル列車。
大きく曲がったライン川ではありますが、ローレライの付近と比べると明らかに川幅が違い、そのせいか風景も明るくなった感じがします。
(天気のせい?)
軽快に走るローカル電車です。
「赤」編成。
今度は4両編成の赤バージョンです。
と言うか、窓配置や形状を細かく見ると、明らかに別のタイプの車両ではあります。
まだまだ続く古城を背景に走る電車。
車窓からの眺めも良さそうです。
終着地間近。
終着、ボッパルトの町が近づいて来ました。
ラインの船旅の拠点になるだけあって、ちょっとした構えの街並み。
ラインを下って来た風景から比べると、結構大きな町に見えます。
ランドマークの教会を始め、「何かありそうな」感じのする町ではありますが、本日は「旅の乗り換え通過点」です。
終着の埠頭。
終点ボッパルトの船着き場に接岸中です。
この便はこれから反対向きの乗客を載せて、マインツへ引き返しますから、接岸前に方向転換です。
すでにさほど多くなくなった乗客も、ゆっくりと下船の準備を始めます。
桟橋には折り返しマインツ行きとなる船への乗船客が待っていましたが、こちらもさほど大勢の人数ではありませんでした。
下船。
マインツから乗船してきた、KDラインの船です。
改めて眺めるとそこそこの大きさです。
しかしここボッパルトからの乗客は、下船したお客以上にまばらです。
もっとも、途中ザンクト・ゴアからはおそらく結構な数のお客がのってくるのだろうとは思います。
さて、ここで一服小休止です。
この先はDBの駅まで歩いて、コブレンツ乗り換えでボンへ。軽い観光の後最後の宿泊地ケルンへ向かう予定ですが、移動距離からしてさほど急ぐ必要もない。
桟橋横、川沿いのカフェテラスで、ライン川と行き交う船を眺めながら、軽い昼食を採ることにします。
登山電車。
朝から4時間ばかり、船上からラインの風景を楽しんだ本日ですが、この先ケルンへ向かう前にボンで一旦中下車。
折角ですからライン沿いの丘の上、「古城跡」を訪ねようと思います。
ボン中央駅から地下鉄(郊外線)で20分ばかり。
やって来たのは、ライン川の対岸右岸、ボン市街地を外れた所にある「ケーニヒスヴィンター」。
ここから登山電車に乗車です。
と言うほど高い山ではありません。
ラインを見下ろすさほど高くない丘に登る、というイメージです。
ドラッヘン電車。
地下鉄(実際にはライン川を渡る手前ですでに地上に出ている)の最寄り駅、ケーニヒスヴィンター・フェーレからだらだらの坂道を登って歩くこと10数分。
右岸のDB路線を越えた所にその乗り場はありました。
丘の上まで乗客を運んでくれるのは、ドラッヘンフェルス鉄道の登山電車です。
実はここへやって来たのは初めてではなく、ちょうど30年振りの2度目です。
初めての海外出張で、取引先が移動中の観光に連れて来てくれたのが、ここでした。
当時はこの駅前まで車で案内してくれたので、ボンの市街地外れすぐという印象だったのですが、地下鉄でやって来ると、中央駅からは予想外に時間が掛かり、意外と遠い感じでした。
前方の線路。
ボン中央駅から意外と時間が掛かったのと、ライン観光船下船後ボッパルトでゆっくり昼食をとったお陰で、余裕があったはずの行程もいささか怪しくなってきました。
ゆっくり駅前や構内を眺めたい所ですが、まずは電車で山上に向かう事にします。
高さ自体は標高300メートル余りとさほど高くない山ですが、ライン沿いの単独の山容形状ですから、結構急な坂道を登って行かなければなりません。
目の前にはラックレールの急な勾配が伸びています。
登山電車車内風景。
午後のあまり早くない時刻ですが、まだ車内はこれから山を登る観光客で一杯です。
というより、さほど大きくない1両の電車は、ちょうど座席の定員が埋まるくらいの程々の乗車率です。
硬い木の座席に薄いクッション材を張り付けただけの簡単なシートですが、短時間ですからこれで十分でしょう。
運転台から。
電車は坂道を登り始めます。
中腹駅までは左側が山、右側がライン川と言う感じですが、木が茂っているためそれほど遠くの景色が望める訳ではありません。
ラックレールと電車の歯車の噛み合うカタカタという軽い振動を感じながら、少しづつ登ってゆきます。
次の電車??。
後方を見ると、「次の電車」が動き出しています。
乗客の誘導は行っていなかったはずなのですが、下山客用に回送電車の続行運転でしょうか。
しかしこのドラッヘンフェルス。
さほど高い山ではありませんし、中腹に「城」とハイキング道もあるため、下山は徒歩、というお客も多いようです。
前面風景。
電車はまっすぐな線路を登って行くのですが。
なぜか、前側の乗降扉は開いたままです。
立ち客が落ちそうになることもないし、もとよりそれほど危険を感じる速度ではありませんが。
夏場ですから「風入れ」でしょうか。
交換駅。
山の中腹、というよりやや(かなり)上になるでしょうか。
中間駅があります。
ここからは中腹にあるドラッヘンブルク城が至近です。
ここで反対側の電車と交換。
若干の下車客と、同じくらいの乗車客がありました。
登山道。
中間駅に停車中です。
進行右手にドラッヘンブルク城があり、山頂までは登山道が並んでいます。
気軽なハイキング程度の道と見え、時折観光客(下る観光客が多い)とすれ違います。
発車待ち。
ほぼ定員一杯、といった感じの電車です。
さきほど麓駅で後ろから追っていた電車は、その後後を追いかけて来る気配はありません。
ま、この程度の乗客なら続行便を出す必要も2両編成にする必要もないのでしょう。
もちろんピーク時には2両が続行で走れるだけの交換設備になっていました。
交換駅を発車。
下りの電車をホームに残し、一足先にこちらが発車。
再び山上を目指します。
進行右手には登山道が並び、路面は綺麗に整備されています。
ラック式とは言え線路に沿っているということは、登山道からするとそれほど急な勾配ではありません。
歩いて登るには息が切れるかも。
ですがゆっくり歩いて下るにはお手頃そうです。
ドラッヘンブルク。
窓から後方を振返ると、綺麗な形の小さな城が姿を現します。
中腹にあるドラッヘンブルク城(と書くと、「城」がダブってはいますが・・・)。
ここからも山頂までは遊歩道的登山道が伸びており、時間があればゆっくり歩いてみたい感じです。
終点目前。
間もなく終点、山上駅です。
線路はここで行き止まり。
山の反対側はかなり急な坂(崖?)になっていますから、これ以上線路を延ばす訳にはゆかない、と言うギリギリの所まで登ります。
ヨーロッパ各地の登山鉄道、とにかく徹底しています。
ちなみに、この山も一般の車は入れませんから、観光は登山電車に乗るか、さもなくば徒歩で登るしかありません。
但しこの山に限って言えば、徒歩のハイキングでも悪くない程度の高さではあります。
山上の電車。
山上に到着した電車。
折り返し下り便になるのですが、登って来た便に比べると乗客は僅かです。
やはり歩いて下山するお客が結構いるのでしょうか。
電車は独特のスタイルの、ちょっと幅広で短めのスタイルです。
30年前と、スタイルも塗装も全く変わっていません。
もう何年位活躍している電車なのでしょうか。
展望台から。
さて、山上の展望台です。
ここからは、ライン川の上流側、下流側両方が眼下に見下ろせます。
川の向こう岸(左岸)にはDBの幹線線路が沿っており、ここまで川岸を走って来た線路は、ちょうどこのあたりから次第にライン川から離れて行きます。
このサイズの写真で判別するにはかなり無理がありますが、ちょうどDBの貨物列車がこちらに向かってカーブを走っているところです。
ボン方面。
一方、下流側のボン市内に目を向けると、広い平地と大きな町が広がっています。
東西ドイツ統合で首都はベルリンに戻りましたが、初めてやって来た1985年当時は、ここボンが西ドイツの首都でした。
ここから俯瞰するとさほど遠くないと思われるボン中心部ですが、足の遅い地下鉄では多少時間が掛かるのも無理はありません。
ライン風景。
ライン川のカーブに沿って綺麗な流線を描く中洲の島。
自然が造り上げた形状は、理想的な翼形を教えてくれる感じがします。
これも30年前と同じ風景ですが、さすがに木が茂ってやや見通しが利きにくくなった気もします。
山上の城。
山上、一番頂上にそびえるドラッヘンフェルス城址です。
ライン川沿いにはたくさんの古城がありましたが、ここドラッヘンフェルス城はすでに崩落して、石を積み上げた城址がごく一部に残るだけ。
すでに建物の容姿は成していません。
「城」というよりは「遺跡」という言葉がぴったりの姿。
ではありますが、ハイキング先としては好ましい感じではあります。
石造り。
この石造りの城址。
電車を降りてすぐの所にある広い展望台から更に、小さな頂きをぐるりと回って10数メートル上った、本当の頂上にあります。
最後の最後に急な上り坂となり、同行者の足と気力ではちょっと無理そうな気がしますので、ここだけは一人で上って来ました。
折角だから一番てっぺんまで、と言う事で。
山上の城。
石造りの城の遺構。
ちゃんと建物があった時はどんな姿をしていたのか、現在の姿からは偲ぶべくもありません。
ほんの300メートル余りの標高ではありますが、それにしても他の山城と言い、よくこれだけ大きな石を運んで山上に城を建造したものだとは思います。
・・・。
画面汚しでスミマセン。
殆ど自分の姿は登場しない(させない)本ページですが、30年振りの訪問と言う事で、ここだけは記録に残しておきたくなりました。
山頂の城跡横のさほど広くない展望台から、ライン川上流方面の眺めです。
城を見上げる。
さて、上の写真の城跡。
電車から降りた至近の広い展望台から眺めると、こんな感じに見上げることができます。
下から見上げると結構な高さで、実際歩いてもちょっと急だな、と言う感じではありました。
ということで、同行者と同伴のヨーロッパ旅行も(年齢と体力気力健康上)これが最後かも。
となるとどうしてもスケジュールに組み込みたかった、30年振りのドラッヘンフェルスでした。
列車遠景。
川向うのDB路線。
ちょうどインターシティがやって来ました。
赤い機関車を先頭にした、白い車体の客車編成です。
ラインの船からの眺めと違い、こちらがじっとしている訳ですから、待っていればそのうち良いポジションにやって来るだろう。
ということで、これを撮ってから引き上げる事にしたい1枚でした。
貨物列車。
そうは言っても「もののついで」と言うこともあります。
川のこちら側、ローカル線をちょうどやって来たのは、さほど長くない編成の貨物列車です。
まさに「見下ろす」といった感じの俯瞰風景でした。
下山の電車。
さて、名残惜しいですが、あまりグズグズしているわけにもゆきません。
そろそろ下山です。
帰路も同じ電車で下ることにします。
麓駅から、おなじみの電車が登って来ました。
さすがにこの時刻になると、乗客は少ないようです。
中間駅。
この便も中間駅で反対側の電車と交換です。
登って来た時と比べると少ない乗客でしたが、この中間駅で数名の乗客がありました。
対して、下車客はいません。
ここまで徒歩で下って来て、ドラッヘンブルクを見学後に残りは電車で下山、というパターンのようです。
車輪。
麓駅の駅舎内。
面白そうなものがいくつか展示されていました。
そのうち一つ。
電車の車輪とモーター、ラックの歯車の組み合わせです。
小さな子供も興味深そう。
というより、「変なものがある」という感じでしょうか。
かつての機関車。
駅舎外に展示してあるのは、蒸気機関車です。
かつてこのドラッヘンフェルス鉄道で使われた機関車。
急勾配を登るラック式のため、勾配に合せてボイラーが水平になるように、車輪とボイラーが斜めになった、登山鉄道専用の構造です。
キャブの塗装は現在の電車と同じ、青っぽいライトグリーンでした。
2017年6月18日追加
フェーレ駅。
帰路です。
ライン川の川岸にある地下鉄ケーニヒズウィンター・フェーレ駅。(すでにここでは地上を走っていますが)。
観光ガイドではDBのケーニヒスヴィンター駅から歩くように書かれているものが多いようですが、DBのボン中央駅からだと、地下鉄でそのままここ「ケーニヒスヴィンター・フェーレ」駅までやって来るのが最寄駅。
ここからライン川を背に直角に歩き、DBの踏切を越えると、ドラッヘンフェルスの駐車場。
更にその先に登山鉄道駅があります。
山上を望む。
駅のホームから先ほどのドラッヘンフェルスを見上げます。
中間駅近く(高さ的には中間よりやや上)にあるドラッヘンブルク城、更に山頂のドラッヘンフェルス城址が望まれます。
大した高さではありませんが、この先の山の麓からあそこまで電車で登るとなると、やはり相当な急勾配には違いありません。
反対の電車。
地下鉄の電車、こんな感じです。
乗り心地には期待しないとして、乗っていてかなりうるさいです。
特に地下区間では、少々気になる感じではありました。
それはいいのですが、反対側の電車ばかりがやって来ます。
一つ手前の「ケーニヒスヴィンター・オーガスト」駅から単線区間となっているのですが、ボン方面行きの電車。
電光案内表示に時刻が出ては、「遅れ」が表示されて消えてゆきます。
どうなっているんでしょう。
反対の電車、発車。
ライン川すぐ横の、「ケーニヒスヴィンター・フェーレ」駅。
単線に片側1面だけのホームです。
ボン行きの電車はなかなかやって来ませんが、反対側の柵にもたれてライン川を眺めていると、それはそれで退屈しません。
ここにもフェリーボート。
ちょうど目の前から対岸まで、フェリーボートが運航されています。
橋を渡って対岸へ行こうとすると、ボン市内側へ数キロ行かなければなりませんから、大都市近郊とは言えここではまだ、フェリーが活躍です。
やはり操舵室が片側に寄った、平べったい形状のフェリーでした。
フェリー航行中。
船着き場はすぐ目の前と、ちょうど川向う対岸の2か所なのですが。
見ているとなかなか細かい操船が必要なようです。
こちらを出た船は、川上を目指して進むように、つまり対岸の目的地を間横に眺めながら、遠ざかる感じで出発します。
少しばかり川を遡ったところで向きを川と直角に変え、横断にかかります。
ここでは川の流れに押されて船が横に流されているように見えます。
川の中央を過ぎると今度は川下に向きを変えますが、ここからは逆にブレーキを掛けながら対岸桟橋を目指さなければなりません。
弓の弧を描く、と言うよりは、アルファベットの「O」の文字の半分(長い方)のような長円を描いて渡って行きます。
逆にこちらにやって来る時は、いちど川下側に流されてから遡るように接岸します。
川の横断って、海より難しそうです。
今夜のホテル。
さて、ボンまで戻ってくれば、宿泊地ケルンまではインターシティで30分ばかり。
旅行最後の夜です。
駅から至近のホテルに投宿後は、ケルン大聖堂の横を歩いてライン川沿いに出て、屋外のレストランで夕食です。
朝から晩までライン川尽くしの本日でした。
PART8 ライン観光編 終わり
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