かいもん4号のホームページ TRAVEL ヨーロッパ 2015夏
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2015年お盆休み。 少し長めの休暇を頂いて、ヨーロッパへ出かけました。 例によって老齢の同行者連れの欧州の旅は2年振りで10回目です。 しかし体力・気力の衰えは隠せず、どうやらこれが最後になりそう。 これまでの訪問地を再確認するような、仕上げ的ルートの旅です。
尚、追加は下の方になります。最新の追加は 2017年10月15日 

PART1 出発編  2015年9月13日一部追加            
PART2 ベルンとユングフラウ編  2015年11月29日追加
PART3 ツェルマット編  2015年12月27日一部追加
PART4 ゴルナーグラート観光編  2016年2月28日一部追加
PART5 ツェルマット散策編  2016年4月10日一部追加
PART6 レールジェットでインスブルック編  2016年8月29日一部追加
PART7 インスブルックとツィラータル編  2016年11月27日一部追加
PART8 ライン観光編  2017年6月18日一部追加   
PART9 ケルンとヴッパータル編  2017年9月10日一部追加
PART10 デュッセルドルフから帰国編  2017年10月15日一部追加

<PART7 インスブルックとツィラータル編>

朝のインスブルック市街。

 インスブルックの街並みです。
 高いホテルの窓からは、インスブルック市内南方の町並みが見下ろせました。

ジャンプ台。

 インスブルックは1976年に冬季オリンピックが開催された都市で、名前には馴染みがあります。
 ホテルの窓から、南側の外れ山手には、高いジャンプ台が見えます。
 テレビで競技の中継を見ていると何とも思いませんが、こんな角度から眺めると、あそこを滑り降りて飛ぶなんて、尋常ではない気がします。
 「飛ぶ」というよりは「落ちる」と言う方が正しいような印象を受けます。

中心部を見下ろす。

 残念ながら私たちの部屋からの眺めではありませんが。
 廊下から反対側を眺めると、市外中心部の凱旋門がほんのすぐ近く、眼下に見下ろせます。
 ここインスブルックもこれまでに歩いて市内観光したことがあるため、今回は長時間の予定には入れていませんが、これから朝食後の軽い散歩にはすこぶる便利そうです。

朝の市電。

 インスブルックの朝の市街。
 走っている路面電車は、こんな感じの5連接車体の編成です。
 国鉄OBBの車両にしても、オーストリアのイメージカラーは赤、でしょうか。

先頭部スタイル。

 おでこの端まで平たい、ちょっと変わった感じの先頭部スタイルの路面電車です。
 現在のインスブルック市内の車両はこればかりなのか、昨夜から今朝まで見かけるのはこのスタイルの車両ばかりです。

凱旋門。

 凱旋門と路面電車の組合せの図です。
 ちょうど市電が90度向きを変える交差点にあります。
 パリの凱旋門と比べると小振りな造りですが、それでもバスが下をくぐってゆくだけの大きさは十分にあります。

教会と市電。

 凱旋門から北へ、市内観光ルートに沿って進みます。
 マリア・テレジア通りをここから先へ進むと、ザンクト・アンナの記念柱から旧市街に至ります。
 昨夜は歩道上のレストランで賑やかでしたが、朝はやや物静かなこのあたりです。

路側の電停。

 基本、道路の中央部を走ることが多い市電ですが、市街地中心部の通行量の多い広い通りでは、こんな感じで歩道側に寄ることも珍しくありません。
 特にバスと接続している電停では、停留所自体を共用しているため、市電を歩道側に寄せている例が多く見られます。
 この電停も例外ではありません。

インスブルック駅前風景。

 国鉄OBBのインスブルック駅前風景です。
 駅前広場に電車が走る風景は、初めて訪れた20年前と同じです。
 が、駅建物は新しくなり駅機能は地下に移され、走る路面電車もスタイルが変わりました。
 1995年のインスブルック駅の写真を若干置いていますので、 こちら をご参照ください。

廃線跡。

 ヨーロッパでは路面電車復権と言われていますが、これまでに廃止になった区間も決して少なくありません。
 インスブルック駅前でも、こんな線路跡が舗装に埋もれかけていました。

貨物編成。

 さて、インスブルックから朝のインターシティに乗車。 やって来たのは30分ばかり東、イェンバッハ駅です。
 一番に目に飛び込んできたのはこの編成。 DE10風のディーゼル機関車に引かれた貨物編成です。
 ヨーロッパの貨車。
 日本のものと比べると、全体に随分ゴツイ感じがします。

ツィラータル鉄道。

 イェンバッハにやって来た(つまりインスブルックに宿泊した)目的はこれ。
 ここからマイヤーホーフェンまでを結ぶ、ツィラータル鉄道です。
 こちらも20年前にこの駅で眺めたことがありますが、その時は乗車の時間が取れず、ぜひもう一度訪れたいと思っていました。
 今回は終点マイヤーホーフェンまで乗車です。

客車編成。

 何だかこちゃまぜのような長い編成は、蒸気機関車が牽引する特別列車の編成です。
 今回は乗車しませんが、じっくり眺めてみたいとは思っています。

蒸気機関車。

 駅構内の外れ(というか、レイアウト上は所定の場所でしょうが)に居た、ツィラータル鉄道の蒸気機関車です。
 発車までにはまだ時間がありますが、すでに火を入れて黒煙を上げて、出発に備えています。

ツィラータル鉄道に乗車。

 こちらの編成が、これから乗車する列車です。
 ツィラータル鉄道は「気動車」のイメージが強かったのですが、よく見るとこの編成。 ディーゼル機関車が後押しする客車編成のようです。
 20年前は、国鉄駅の裏手の空き地のような場所から発車していたと記憶しているのですが、現在は国鉄駅と並んだ立派なホームです。
 青い機関車が印象的です。

ツィラータル鉄道イェンバッハ駅。

 国鉄駅の裏手にある、ツィラータル鉄道のイェンバッハ駅。
 これがなかなか分かりにくい曲者で、どこが切符売り場か探すのに一苦労。
 と言う程ではありませんでしたが、これだけがぽつんと外れた印象です。 国鉄ホームからここまで来て切符を買って、またツィラータルのホームに戻る、というのは結構面倒です。
 後から考えるに、もしかすると国鉄駅でもツィラータルのきっぷを売っていたのでは?
 確認はしていませんが。

乗り換え客。

 国鉄列車が到着し、何名かの乗客が降りてきました。
 皆さんこちらのホームに向かっているようです。
 ローカル線のツィラータル鉄道ではありますが、そこそこ観光客もいるようです。

シティ・シャトル。

 赤と白に大胆に塗り分けられた「シティ・シャトル」の列車。
 トーマスクックの時刻表には、Sバーンや短距離のローカル列車は一部しか掲載されていませんが、ここイェンバッハとインスブルックの間は、そこそこの列車が運行されているようです。
 よく見ると、客車は古いタイプの軽量客車の「化粧直し」のようでした。

最新の?客車。

 さて、乗車したのは4両の客車のうち、一回り大形で新しそうなやつ。 乗客はさほど多くなく、かなり空いた状態で発車です。
 車内はこんな感じなのですが、4列クロスシートの大きな車体で、とてもナローゲージの鉄道の車両とは思えません。
 おまけに夏でも涼しいと思われるチロルアルプス地方なのですが、エアコンがついている!
 すこしばかり予想外の近代的なツィラータル鉄道の客車です。

中間駅。

 途中のFugen駅(正確にはuにウムラウト付き)フューゲン?フィーゲン?)です。
 始発のイェンバッハには立派なホームがありましたが、それ以外の駅は見たところ、「何もない平地」からの乗車です。
 列車が近づくと、乗客が駅舎方面からゾロゾロと集まってきます。
 こちらが本来のツィラータルの駅風景なのでしょうが、インフラ投資が意外と行われる観光鉄道ですから、もしかすると数年後には様変わりしているかもしれません。

交換の気動車。

 交換列車がやって来ました。 こちらは気動車の編成のようです。
 20年前に初めて見たツィラータルの列車は確かこんなやつでしたので、一番印象の強い車両です。
 乗客の乗降のために、列車間は人が歩けるだけの距離が空いています。

幹線道路。

 さて、ツィラータル鉄道の路線。
 チロル地方へののどかなローカル線という、いささか怪しい予備知識。
 確かに車窓から眺める牧草地や町並みはその通りのイメージなのですが。 すぐ横を立派な2車線の道路が通っており、ひっきりなしに車が走っています。
 こんな大型のトラックも。
 どうも「のどかな田舎」だけではないようです。

カルテンバッハ駅。

 途中駅、少し大きなカルテンバッハ駅です。
 ここは低いながら、きちんとしたホームがありました。 そしてホーム向かいには、すれ違いの列車ではなく接続バスが停車しています。
 どうもこちらのバスの方が新しく立派なイメージで、ツィラータル鉄道は実はメインはバス会社なのでは?という感じもします。
 このあたり、日本のローカル私鉄(廃止分含む)と共通点があるようです。

終点マイヤーホーフェン。

 さて、定刻に終点・マイヤーホーフェンに到着です。
 始発のイェンバッハではガラガラ、と言う程ではないにしても空いていた車内。 ですが、進むほどに乗客はどんどん増えて行き、終点マイヤーホーフェンに到着する頃には立ち客が出るほど。
 国鉄接続駅側よりも終点に近いほど混むとはちょっと意外でした。 どこから乗客が集まって、どこへ行くのでしょうか。
 折り返し列車待ちの乗客も、結構長い列でした。

駅前バス乗り場。

 さて、マイヤーホーフェンは観ガイドブックによると「アルプスチロルの小さな町」との紹介。
 しかし実際に着いてみると、かなり賑やかな観光地でした。
 町自体はさほど大きくなさそうですが、後背の観光地もあり、駅前のバス乗り場は相当な人だかり。
 大型の観光バス(路線バス)が着いては、乗客の列を飲み込んで発車してゆきました。

ランドマーク。

 マイヤーホーフェンの中心は、駅前の通りを渡って真直ぐ数分歩いたところになる、この教会周辺。 レストランやホテルが立ち並びます。
 と言ってもさほど広い町ではなく、ここからまたバスに乗り換えて近隣の観光地に向かうお客も多かったようです。

冷房車?。

 再びマイヤーホーフェン駅です。
 帰りはこの列車に乗車です。
 最後尾にディーゼル機関車が連結されていますが、外観だけから見ると客車なのか気動車なのかよく分かりません。
 それより重要なのは、編成中ほどの車両が「冷房付き」に見えること。 訪問まで全く期待も予想もしていなかったのですが、ついているとなるとそれに乗りたくなる。
 というほど暑い1日なのです。
 意外なのは、冷房車が特に混雑しているわけでもない、ということでした。

途中下車。

 さて、この列車で終点イェンバッハまで戻るつもりだった、のですが・・・。
 ここツィラータル鉄道ではSL観光列車が運転されています。
 イェンバッハの発車が10時台で、スケジュールを無理すれば乗れないこともないのですが、宿泊予定のマインツ着が少し遅くなってしまいそう。
 それにSL列車って眺めるもので、乗ってしまうと意外と面白くない。 敢えて乗車するまでもないだろうとは思います。
 しかし時刻表によると、途中でこの列車と交換することになっている。 駅での交換時に、非冷房車に移動して窓からすれ違いざま写真でも撮ればいいや、と思っていました。
 しかしどうせなら途中下車するのもいいかな?
 ということで、SL列車と交換するであろう手前の駅で、途中下車して列車を見送ります。

SL列車接近。

 待つことしばし。
 甲高い汽笛とドラフト音とともに、SL列車が姿を現しました。
 力強い蒸気機関車、というイメージではありません。
 殆ど起伏のない平地の路線を走る、田園鉄道的路線ですから、どちらかというと遊園地の汽車のイメージに近いかもしれません。
 のんびりした風景の中での到着です。

蒸気機関車。

 とは言っても、実際に動いている蒸気機関車です。 間近で眺めると、それなりに迫力モノではあります。
 気動車列車と異なり、機関車の後ろに10両の客車を従えた、本格的な長い編成です。
 良く見ると、微妙に形状の異なる客車の編成でした。

追い抜き列車。

 Aschauの駅でしばし停車中のSL列車。 一度機関車を下りた乗務員は、足回りを点検して回ります。
 なかなか発車しないと思っていると、後続の気動車がやって来て、この駅で追い越しでした。
 ホームがあるような無いような造りの駅ですが、レイアウトからすると、この追い越し列車同士の乗客乗り換えは想定していないようではあります。

発車。

 終点マイヤーホーフェンに向け、SL列車が発車して行きました。
 蒸機の後追いって、排煙のおかげで写真を撮るのが難しい(そしてこのあたりのノウハウは持ち合わせていない)のですが、何せのんびりした観光鉄道のこと。
 発車の瞬間に煙を立ち上げた以外は、実に大人しい走行でした。
 見たところ、乗客はオープンの客車に集中しているようです。

タクトタイムは30分。

 Aschau駅の表示は、日中30分間隔運転とのことです。
 都会ならともかく、非電化ローカルの観光鉄道としては結構な運転本数です。
 ただ早朝深夜やシーズンオフはともかく、本日の様子を眺めていると、確かにそのくらいの乗客はありそうな感じもします。

気動車列車到着。

 次のイェンバッハ行きの車両がやって来ました。
 何しろ30分間隔ですから、さほど待つ感じでもありません。
 やや小さめの気動車ですが、確か20年前も同じ車両が走っていましたし、残念なことに製造年を確認するのを忘れていました。
 それはともかく、外見からすると、中央の2両目(だけ)は冷房付きのようです。
 窓を開けるのも捨てがたい感じではありますが、本日は暑さに負けて冷房車に乗車することにします。

非冷房車。

 本日はえらく暑い1日。
 ツィラータルの列車も、ついつい新しい冷房のきいた車両に乗ってしまいました。
 せっかくですから、イェンバッハ到着後に非冷房車の写真だけでも。
 新しい車両の隣に連結されていた、ちょっと古めの車内スナップです。
 古いと言ってもこんな感じですから、使い古された廃車直前という感じではありません。 流石に車体幅は少し狭目と見え、座席は3列です。
 もっともメーターゲージでなくナローゲージなのを考えると、線路幅に対し十分に大きな車体と言えます。

電気機関車。

 イェンバッハ駅の片隅に停まっていた電気機関車の重連。
 RAILPOOLと表示されています。
 ヨーロッパの鉄道も、かつての国鉄だけでなく、旅客にしろ貨物にしろ色々な運行会社の列車や車両が入り混じようになりました。 眺めていると、同じスタイルながら色々な塗装があって楽しいです。
 もっとも旅客列車では、同じ路線ながらユーレールパスで乗車できない運行会社がいくつも出てきて、これだけは不便この上ありません。

ツィラータル鉄道列車。

 国鉄OBBの1番ホームから眺めた、ツィラータル鉄道の気動車です。
 列車がいるホーム手前側はOBBの短距離列車の発着用で、現在は両者の駅は(少なくとも発着ホームは)完全に一体化されています。
 20年前に訪れた時は、国鉄駅の裏手の、ホームも何もないような場所から発車していたと記憶しているのですが。

地下道案内。

 イェンバッハ駅ホーム地下道。
 国鉄だけでなく、ツィラータル鉄道やアッヘンゼー鉄道の案内表示もされています。
 ローカルの観光鉄道にあっても、ホームや案内の表示はどんどん改善されているようで、どこへ行っても再訪してみると、前回とは様相が変わっているのに驚く場合がよくあります。
 20年前のイェンバッハも、記憶に間違いなければこんなに分かりやすい駅ではありませんでした。

アッヘンゼー鉄道。

 国鉄駅の隣、というかホーム両側を共用する格好で、アッヘンゼー鉄道がありました。
 国鉄駅をはさんで、ツィラータル鉄道とちょうど反対側の位置関係にあります。
 意外と広いスペースで、レストランも併設しています。
 20年前に訪れた時(今回同様眺めただけでしたが)は、こんな広い感じではなかったのですが。
 何しろ今回と違い正月の雪の中だった、ということもありますが、少なくともホームなどはかなりきれいに整備されているようです。

登り勾配。

 国鉄OBBのイェンバッハ駅に隣接した、アッヘンゼー鉄道ホームです。
 ホーム部分は平らですが、駅構内を外れると、一気にラック式の登り急勾配に掛かります。
 ここでは平らな部分にはラックはなく、勾配の手前から歯車が噛み合うようににっています。  到着にしろ発車にしろ、動いているところ見たかったのですが、残念ながら本日は時間が合わず、車両にお目に掛かかることが出来なかったのは残念です。

展示物。

 駅前、というかアッヘンゼー鉄道の駅の片隅ともオーストリア国鉄の駅の片隅とも言えそうな場所。
 ラック式の歯車など一式が展示されていました。
 構造的にはなかなか興味深いものですが、あくまで展示品のため、実際のレールや歯車の配置と全く同じ、ではないようです。

希少価値品?。

 アッヘンゼー鉄道の「売店」の表示。
 乗車券はともかく、「希少価値品」って何が出てくるのでしょうか。
 何か変な日本語と言う気もしますが、「Rarity」ですから直訳でその通りではあります。
 大いに気にはなりますが、特別に買う程の気もありませんし、相手とそこまでやりとりする語学力もありませんから、お土産は写真だけにとどめておくことにします。
 それより、日本語表示するほど多くのお客が来るのでしょうか。

給炭庫。

 アッヘンゼー鉄道の給炭庫です。
 と言ってもコンクリートかモルタル造り?のさほど古さを感じさせない感じの建物で、比較的最近改築されたものでしょうか。
 よくあるレンガ積みなどの古い給炭庫とは、およそイメージが違います。
 看板によると125周年となっていますが、良く見ると「2014年」ですから、今年は126年ということになります。

2016年11月27日追加

ミュンヘン行きユーロシティ。

 駆け足のツィラータルの旅とイェンバッハ駅構内の散策の後は、早くもオーストリアに別れを告げて、ドイツに移動です。
 本日この後はミュンヘン経由でドイツを東西に横断し、西部はライン川沿いの町マインツまで移動する予定です。
 乗車する列車は国際列車ユーロシティ80列車。
 機関車も客車もオーストリア国鉄の編成ですが、列車自体ははるばる長駆イタリアはヴェローナからミュンヘンまでの運行です。
 本来は先頭がこの撮影位置付近までやってくるはず。
 だったのですが、ホーム到着直前に「本日は1等車1両減車」との案内が流れ、車両1両分手前で停車でした。

ミュンヘン中央駅。

 イェンバッハからミュンヘンまでのユーロシティ80車。
 イェンバッハ出発時は定刻だったのですが、ドイツ国境のクフシュタイン駅に停車したままなかなか発車せず、30分近くの遅れが出てしまいました。
 残念ながら、ミュンヘンから予定していたICEに乗り継ぐことができません。
 時刻表をめくって見ると、予定していたニュルンベルク経由ではなく、シュツットガルト経由のICEを利用してマンハイムで乗り換えれば、マインツ着はさほど大きな遅れにはなりません。
 お陰でほんの若干ですが、ミュンヘン中央駅で列車を眺める時間の余裕もありました。
 つまり、最初からこっちのルートにしておけば良かったんじゃないか、という結果オーライではあります。

OBB車両群。

 オーストリア国鉄OBBの赤い機関車と、同じくOBBのレイルジェット。
 専用機関車が充当されるレイルジェットはともかく、今乗って来たユーロシティも、国境を越えてそのままミュンヘンまでオーストリアの機関車に牽引されてやって来ました。
 通常、客車列車で国境を超える場合は、機関車はその国のものに付け替えるのが一般的なのですが、ここでは直通運転です。
 オーストリアとドイツの列車運用が(特にミュンヘン乗り入れで)一般化しているのがよく分かります。
 もっとも、よくよく考えてみると、このオーストリアの機関車と客車。
 どちらも製造はドイツの企業シーメンス社製ではありました。

OBBレイルジェット。

 ミュンヘン中央駅。
 国はドイツですが、後ろの列車はオーストリア国鉄の高速列車、レイルジェットです。
 ドイツ南東部に位置するミュンヘンは、オーストリアのインスブルックやザルツブルク、更にはハンガリーとも比較的近距離。
 このため高速列車だけでなく、国境を越えたローカル列車も頻繁に運転されています。
 見ていると、このようにオーストリアやハンガリーの車両も眺める事ができます。

宿泊地マインツ。

 さて、どうも本日は列車の遅れによく遭う日と見えます。
 ミュンヘンから乗車したICE。 シュツットガルトまでは極めて順調定刻通りだったのですが、シュツットガルトの出発が10分以上遅れてしまいました。
 理由はよくわかりませんが、それまでガラガラだった車内が、夕刻の通勤時間帯に掛かったせいか、商用のビジネスマンの利用しやすい時刻なのか、とにかく一気に満席になってしまいました。
 ドイツを代表する高速列車ICEが、多少乗降客が多い位で10分遅れるのも困ったものですが、それより困るのは、マンハイムで接続のユーロシティに乗れなかったら、マインツ到着にかなりの遅れが出てしまいます。
 と心配していたのですが、よくよく考えると、これから乗り換えるECは、マンハイム手前で今乗っているICEに追い抜かれ(ICEが通過追い越しなので、乗り換えはできない)、ICEが発車した後でマンハイムの同じホームに入るはず。
 ということで、結局乗り換えのECにもICE以上の遅れが発生しており、結果的には予定の30分遅れ位で到着した、夕刻のマインツでした。


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